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最後の難関?資格APECアーキテクトに合格しました!

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今日は久々に合格発表というものを受け取りました。目茶苦茶マイナーな資格
ですが、建築関係の資格では最も取得するのに時間がかかる資格だと思います。
(難しいというのとは違うので?をつけました。)たぶん資格関係は
これで最後だと思います。資格といっても勉強を重ねて取るものではなく
APECアーキテクトは経験を審査するものです。
ただ、その経験値として要求される条件が他のどの資格よりも大変な
ところがこの資格のポイントです。
ひとつの条件に
「アーキテクトとして登録された後、7年間以上の実務経験を有していること。
うち、複雑な建築物の設計等について専門家としての責任を有する
アーキテクトとしての実務経験が3年以上であること。」
とあります。日本ではここでいうアーキテクトは一級建築士でOKです。
私は今36歳ですが、27か28の頃に一級建築士を取りました。
その後、代表となったんですが、一級を取ってから7年程度の歳月は
最低必要となります。そして、その上で木造であれば500㎡以上
軒高さ9m以上といったいわゆる一級建築士でなければ設計できない
ような建物(うちの物件でいうと津川歯科や、東播磨中央教会レベル)
を責任者の立場で3件以上やっていなければならないことになっています。
私くらいの年齢で申請しようとしたときにこのあたりの条件が非常に大きなネックとなってきます。
私はこの2つの物件に加え、随分前に設計した消防署の実績があったのでようやくクリア
しました。
この資格を取ったからといってなにがどうなるわけではありません。
ただ、APECの加盟国である
オーストラリア、ブルネイ、カナダ、インドネシア、日本、韓国
マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、アメリカ、台湾、中国
メキシコ、パプアニューギニア、チリ、ペルー、ロシア、ベトナム
等の国において、各国によって異なる建築家制度の中でも同等の能力があると
みなしてもらえるというメリットがあります。
他国の建築家は日本の一級建築士よりも建築学科の教育期間も長く
一般的に水準が上のものだと考えられています。実際今回のAPEC
アーキテクトにおいても一級をとってからの時間がかなりかかるところを
見てもそれが分かります。
仕事のほぼ全てが今のところ日本国内です。しかしながら、
現時点でもスイスとのやり取り、アメリカ人、ドイツ人のクライアントとの
おつきあいもあります。これから先のことを考えると持っていて損はないと
思ったので忙しい中ではありましたが申請をしていました。
今までもAPECアーキテクトよりは審査が楽だけれども一級建築士よりは
時間がかかる資格としてJIA(日本建築家協会)の登録建築家と
建築士会の専攻建築士はとっていました。しかし・・・・。
このどちらの申請よりもAPECアーキテクトの申請書は相当に面倒でした。
もう一度あれだけの書類を作らなくていいだけでもホッとしました。

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