1. HOME
  2. ブログ
  3. 30年前に建てられた住宅で今でも「見れる」住宅はどんな住宅か?

30年前に建てられた住宅で今でも「見れる」住宅はどんな住宅か?

Facebook にシェア
Pocket

予算が許す限り、施主様のメンテナンスが許す限り、できるだけ既製品は使わずに設計できればという思いがあります。格安住宅になればなるほど、会社規模が大きくなるほど既製品比率が増える傾向が強くなります。しかしながら、既製品を使うとどうしてもその時の「流行」と「時代感」が色濃く出てしまいます。また既製品は出来た瞬間が一番美しく、そこから味わいが増すことはなく、ただ汚れていくだけという特徴もあります。

リフォームで現場に行くのはたいてい20年以上経った住宅ばかりです。そんな住宅で既製品が多い住宅はその既製品によってだいたいいつ頃建てられた住宅なのかが検討がつきます。しかし、既製品が少ない住宅だとそれがわかりにくい。しかも、センスよくデザインされていれば、年数なりの味わいも出ています。

話は変わりますが最近、安直なシンプルモダンの住宅が(安直ではないシンプルモダンもあると思っています。。)増えています。今の時代に、そして施主様の年齢が30代半ばで子育て世代の住宅としては非常にマッチしていると思います。

しかし、、洋服で考えてみればハッとすると思います。30年前に流行った服を今「見れる」もしくは「着れる」でしょうか?もちろん流行には繰り返すものもときどきあります。しかし、たいていが「あの頃はなんであんなのが流行ったんだろう?」と首をかしげるようなものが多いと思います。

仮にそこをクリアしたとしても、誰しもおじいちゃんになり、おばあちゃんになります。30代半ばのまだ若い世代に特化したデザインがおじいちゃん、おばあちゃんにも無理なく着こなせる(住みこなせる)でしょうか?

また、その時代にはシュッとしたデザインに見えるかもしれませんが、時代とともにそのシュッとしたデザインはいつの時代もさらにシュッとしていくことが多いです。少なくともこれまではそうでした。今はシュッとすることよりも有機的に植物的な感じというか自然になじむようなタイプの先進的なデザインが増えつつあるのでシュッとした感じは今が打ち止めなのかもしれません。

しかし、いつの時代もその時代にシュッとしたように見える建物が年数が経つと「あの頃あんなの流行ったよなあ。。」となってきたのをほんとにたくさん見てきました。

今でも見れる「30年前の住宅」それが分かるとどんな住宅かを自分の中で確立しておくことは設計をする人、家を建てようとする人の両方にとって非常に重要だと思います。

関連記事

著書紹介

過去の記事