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住宅会社の選び方と迷うわけ

このサイトを読まれている皆さんは数多くの住宅会社のウェブサイトを閲覧し、住宅展示場に行き、資料を取り寄せ、営業トークを受けていると思います。 その過程で調べれば調べるほど「何が本当でどこを選べば良いのか分からなくなる」というのが正直なところではないかと思います。

以下に続く文章を読むだけで「知らなかったけれど本当に大事なこととそれを具体的に見分ける方法」がかなり正確に理解できると思います。

素直に読んでいただければ検討している会社の8~9割はすぐに対象候補から消えてしまい、残った数少ない「本当に良い住宅」を作っている会社の中で、自分の感性、相性、価格等も加味しながら決めることができるので、非常に頭の中がすっきりすると思います。

住宅営業はポエム合戦

 そもそも、自動車だと一瞬で購入車種が決められるのに住宅だとなかなか決められないのはなぜだと思われますか?その理由は、

「肝心な性能の部分を客観的に比較することができないから」

に他なりません。

ご経験があると思いますが、鉄骨造の会社に行けば「木造は弱いですよ」と言われ「木造の会社に行けば、鉄骨は火事に弱いです。また断熱性が弱いです」と脅されます。

断熱性能に関しては「外断熱だから快適です」「○○工法だから暖かいです」「セルロースファイバーを使っているから良いのです」というようなトークとカタログのオンパレードを経験しておられますね。

これを自動車業界に例えるなら「ハイブリッドだから低燃費ですよ」「ディーゼルだから低燃費ですよ」ということばかりで肝心の「リッター何キロ」という説明、表記はどこにもないのと同じです。 この状況で車種の決定を下すのは非常に難しいですね。

これらすべてを私は「ポエム」と呼んでいます。そして大半のお客様はカタログと営業マンによるポエムを聴きまくった状態で「どのポエムが一番いいのか?」という迷宮に陥っていること自体になかなか気づくことができなくなってしまいます。

ポエム合戦から抜け出す3つの方法

住宅営業マンのポエム合戦から脱するのに最低限必要な項目を3つ提示します。超重要項目なのにポエムで比較せざるを得なくて悩んでしまう2大項目は「構造強度(耐震性能)」「断熱性」です。

1.構造強度は国が定めた「耐震等級」で比較

構造強度については、国が出している「耐震等級」で判断すればポエムに踊らされることはなくなります。

  • ・国の最低基準同等だと耐震等級1
  • ・その1.25倍の強度だと耐震等級2
  • ・1.5倍の強度だと耐震等級3

となります。

耐震等級3が必要不可欠である理由は別項目で詳細に説明しますが、簡単に言うと「耐震等級2の鉄骨造より、耐震等級3の木造のほうが強い」といったように、構造種別、〇〇工法、柱がヒノキです。。。といったポエムに惑わされることなく、単純に耐震等級3かどうかを見ればよいのです。

神戸市の注文住宅外観

大手住宅メーカーの場合、大半がこれを満たしています。逆に中小工務店の場合は満たしている会社はほとんどないのが現実です。熊本地震のように震度7が連続で2回来ても耐えられるようにするため、また震度7が来てもその後大補修せずに普通に暮らしていけるようにするためには耐震等級3は必須です。

ただ、耐震等級3相当と書いている会社もありますが、これにも注意が必要です。かなりましなほうだとは思われますが、それでも厳密な耐震等級3よりは若干強度が劣るということになります。

2.断熱性能は UA値 またはQ値で比較

次は断熱性能に関してです。これもどんな断熱材を使っている。○○工法といったポエムはいったんすべてリセットしてください。その上で国が出している断熱性能の指標は現在の指標であるUA値もしくは過去の指標であるQ値を見てください。

いずれも小さければ小さいに越したことはありません。目安としてUA値なら0.46、Q値なら1.6以下を目安にしましょう。これをクリアしていれば、家中暖かくしていてもサラリーマンが支払える暖房費で十分収まる、または引っ越し前の住宅で寒さを我慢しながら暮らしていたときの暖房費よりも安くなることが多くなります。。

神戸市の高性能住宅
3.さらにこの一言で住宅会社を絞り込み

実はあとひとつ最初に住宅会社を一言で選別することができる質問があります。それは「気密測定を行っていますか?」というものです。

これをやっていないということは、断熱性能に関してはそもそも興味、関心、技術力のいずれもない会社だと判断して構いません。ちなみにですが、C値の目安は1以下です。測定をしている会社でこれを満たしていない会社はあまりないと思います。

この3つの質問項目を投げかけられた営業担当者ですべて満たしているところは、冷静に詳細な説明してくれると思います。しかし満たせていない担当者は内心「ギクッ」としながらさまざまなトークテクニックを使ってポエムの世界になんとか引きずり戻そうとします。

これに惑わされずにいることができれば、この3つの質問で残る会社は住宅業者全体でみれば1割に満たないと思います。 最初からこういった項目を重視して会社選びをしている方に関しては5割くらい満たせるかもしれません。

ここ数年住宅業界において「省エネ化」「高断熱化」の波が来ています。その結果どこのウェブサイトを見ても「省エネ」「高断熱」と謳っています。一言も書いてない会社を見つけるほうが大変な時代です。それなのに、上記のような質問の仕方をすると大半が明確に回答することができません。自動車に例えるなら「低燃費」とカタログに書いてあるのに営業マンがリッター何キロ走るか答えられないようなものです。もしかしたら15キロしか走らない車かもしれません。

さらに住宅会社を絞り込むためのチェックリスト

ここまで絞ることができれば、本当はもう少し調べたほうが良い具体的な検討項目があります。それが、下記ページの「住宅会社選別チェックリスト」です。これも使ってもう一段絞り込むのが望ましいと思います。

しかしこの絞り込みをするとそれなりに多くの地域で「一社も残らない」という場合が出てくると思います。

そのような場合は、上述した構造強度(耐震等級3)、断熱性能(UA値)、気密性能(C値)と、デザインや設計力、価格といった自分で善し悪しが比較、判断できる項目のバランスを見ながら決めればよいと思います。

神戸市の注文住宅外観

当社を選ばれなかったとしても上記の内容にしたがって住宅会社を選択した場合、暖かさ、涼しさ、健康、経済性、資産価値のあらゆる面において非常に良い選択ができる可能性が高くなることは断言いたします。

一人でも多くの方が生涯で最も高価で長く使う「住宅」購入で失敗することがなくなること、そして、本当の省エネ住宅が増えることでCO2削減と日本のエネルギー自給率にも貢献することが、私の願いです。

最後に、人生100年時代において一人でも多くの方が晩年まで健康面と経済面で自立して各家庭で健康に暮らしていけるようになることを願ってこの選択方法を公開しています。その意味からもシビアにご活用いただければ幸いです。

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