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上海ツアー報告(1)

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こんなにブログを開けたのは久しぶりです。1800回を超える歴史の中で初めてでした。
それもこれも、借りていったレンタルWIFIが全く使い物にならなかったからです・・・。
今回のツアーは日経アーキテクチュアさんが主催の中国の設計事務所視察ツアーでした。
ドイツのツアーもそうですが、現地人、現地で働く人と、現地の職場で話ができることは観光
ツアーでは絶対に味わうことのできない経験をすることができます。それがわかっているので
こんなチャンスは滅多にないと思い、忙しい中ではありましたが、参加してきました。
建築的な細論はさておき、一般的な感想から・・・。
上海が都会であることは当たり前、
住民票に登録されているだけでも1300万人、法的に
登記されていない人を入れると1400~1500万人と想定されているとのこと。
一つの町でこんな人口がいるというのが考えられない規模です。
そして至るところに建設現場が・・・。おなじみの竹の足場です。
最近「2週間で景色が変わる」とさえ言われる上海ですが、あながち
嘘ではない感じです。
しかし、その人口と急速な建設ラッシュのせいで、空気の汚染は深刻でした。
基本的に秋以外に青い空を見ることはできないらしいのです。私が行っている
間は晴れだったのですが、確かに明るさ的には明るいのですが、空は曇っています。
ヨーロッパの冬がずっと雲で曇っているのと似てはいますが、全く異なるものです。
厳密に見ると、自然の曇の感じとはかなり違います。
しかし、その割に、外壁は北京の建物が1年で真っ黒になると聞いているのとは
異なり、1年で真っ黒という感じではありません。理由を聞いていみると、上海は
北京より雨が多いからとのこと、単純にそれだけなんですね。しかし、この空気の汚さ
は夜にも悪さをします。超高層ビルが立ち並ぶ大都会であるにも関わらず、ほんの100m
ほど先のビルが濁って綺麗に見えません。元からビルの夜の光が少ないのもありますが
濁っているので、日本のような綺麗な夜景とは似ても似つきません。
とはいえ、10年前に行った広州に比べると、正体不明の悪臭の程度もかなりましには
なっていました。
町を走っていて驚くのは車事情・・・。
はっきりいって最悪です。私はバスの最前席に載ったんですが、日本で最もマナーの
悪いドライバーが、上海では最も上品なドライバーといってもいいくらいの荒れ模様。
悪名高き大阪のドライバーが品行方正に見えるほどでした。15cmくらいまで近寄って
くるのも、ほんの少しの隙間をすり抜けるのも当たり前。バイクはノーヘルなので事故ったら
即死の場合も多そうでした・・・。
もう一つ驚いた車事情が、その高級度合。走っている車の8割がドイツ製の最新型
特に上海はフォルクスワーゲンが昔から入っているようなので、全体の6割くらいが
VWとアウディーが占めているような感じでした。その中にたまにBMWとベンツ、さらに
少数ですがポルシェもよくみかけました。この比率は西宮の高級住宅街と比べても
遜色ないどころか上とも思えるものでした。また、ほとんどの車が最新型で3年以上
前の型に乗っている人はほとんどいない感じでした。この比率は本国ドイツでもありえない
比率です。例えば、新車のゴルフだと上海では170万円くらいで買えるそうですが、
それでも大卒初任給が6万円の地域です。(上海の話、単純労働なら4万円程度、
中国内の他の地域ならもっと安いらしい)。ゴルフの最新型は現地では日本のプリウス
のような感覚で、決して高級な部類ではありません。なんせ、アウディのA4やA6が
日本でいうクラウンなんかよりもはるかにたくさん走っているわけですから・・・。
ちなみに中国人は車をキャッシュでかうそうです。そこで不思議に思ったので
聞いてみました。例えば170万の車を買う人の年収ってどれくらいですか?と
そうすると200万以上はあるんじゃないですか?と・・・。
大多数の日本人は年収等同等の車を買ったりはしません。中国人はそのあたり
かなり見えを張るようです。現地の方の予想ですが、年収200万を超えていれば
現地の方の収入上位10~20%くらいではないかとのことでした。
次に食事・・・。これも10年前の広州に比べるとかなりマシにはなっていましたが、
やはり・・・・。まずもって水がまずい。高級レストランで出てくる水でも変な味が
する。そして、それを隠すのにレモンが入っており、殺菌した名残のためか生ぬるい
状態で出てくる・・・。せめて、氷が入っていればかなりマシになるんだろうが、生臭さを
引き立てる演出としか思えない。味付けに関しては同じアジア人なので、旨み成分は
同じ方向性ではあります。しかし・・・、大半の食事が最後になにか一味変な味が
する。例えば、旨みの効いたスープなのにどこか「ママレモン」のような風味が
漂うといったような・・・。そして決定的なのは魚・・・。現地の人に聞いてみると、
鮮度が悪いので多少匂いがする。それを隠すためにわざと濃い味付けにしているとのこと
確かに、全ての食材がかなり濃い味付けとなっている。
今回は上海中心部の42階建ての超高級ホテル?だと思われるホテルに泊まったが
(約700室!!)その1階の高級喫茶店ですら、そのウエイトレスの対応は
田舎の喫茶店のウエイトレスよりもひどい。帰り際の空港内のウエイトレスにいたっては
メニューを投げてくる始末・・・。
今日は建築のことを書かずに万人向けの内容としましたが、ざっとこんな感じでした。

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