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ソーラーフロンティアの実質発電量が一番多いようですが・・・

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ソフトバンクがやっている各社の太陽光パネルの比較実験を
紹介したところ、かなり反響がありました。
http://www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E2E4E2E4E28DE2E4E2E6E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E3EAE3E0E0E2E2EBE0E4E2EB
これだけを見ると即「ソーラーフロンティアにしよう」となりがちですが、
ことはそう単純ではないので注意が必要です。
まず、発電効率ですが、単結晶系が15%前後であるのに対し
薄膜型(CIS)であるこの製品は12.2%、要するに面積がたくさん
いるということになります。実際に屋根の面積にしばりのある
実務においては設置可能面積も重要なファクターです。
次に実験したのが北海道であったということ、太陽光パネルは
温度が変わると大幅に発電量が変わります。
http://matsuosekkei.blog85.fc2.com/blog-entry-757.html
日本の人口の大半がⅣ地域(東京、大阪、名古屋くらいの温度域)に住んでいることからすると
その条件で比較したデータが見たい。
そして、重要なのが実質発電量あたりの実勢価格です。
これらがきちんとでてくれば、数十社ある太陽光パネルのうち、大半が淘汰されるのでは
ないかと思います。
しかし・・・。つい最近まで世界最大のメーカーであったドイツのQセルズ、
アメリカではソリンドラやエバーグリーンソーラーも破産しました。
太陽光を否定するために言っているわけではありません。
今、中国、韓国勢の格安の太陽光パネルが世界を席巻していることを
お伝えしたいのです。日本のメーカーもこのままいくと、非常にしんどいと思います。
円高、法人税高、高人件費、さらには、海外が中国と韓国製に席巻されていることに
よる、国内市場のみでの少量生産・・・。これだけハンデが重なっている状況で
戦っていくのは相当無理があると思います。
太陽光パネルを作る際に必要なエネルギーは一年くらいで回収できると言われています。
日本のメーカーさんには厳しい話ですが、世界人口がさらに増え、さらなる省エネが
必要となっていく現在において、最もコストパフォーマンスが高い会社がさらに大量の
太陽光パネルをさらに安く作っていくことが、地球環境と世界の全ての人々にとって
非常に大きな意味があるように思います。

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