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最高峰のスーパーコンピューターによる驚愕の予測

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昨日の講演でも説明したんですが、「なぜCO2を減らさなければならないのか?」
という点がイマイチ実感として感じにくいところがあります。それを感じることがなければ
減らそうという気も起こらないですし、世界中の国々が削減量を押し付けあいながらも
もがきながら減らそうとしている理由も分かりません。
私もこのレポートを見るまで事態がここまで緊迫しているとは知りませんでした。
それが「21世紀気候変動予測革新プログラム」です。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20110223/
このプログラムは海洋研究開発機構、東京大学大気海洋研究所、気象庁気象研究所
が2007から2011年と4年もかけて、しかも日本最高峰のスーパーコンピューターでも
ある地球シミュレータを使ってシミュレーションした結果です。
http://www.jamstec.go.jp/es/jp/index.html
05年までは実際の排出量や濃度が分かっていますので、それに基づいて過去の再現を試みたところ、
このプログラムは20世紀に観測された気候変動の特徴をうまく再現しました。要するにかなり信頼性が
高いということが分かります。
その結果は大きく三つに分けられ
地球環境予測、近未来予測、極端現象予測となっています。
地球環境予測では、温度上昇を2℃以下に抑えることを意識したシナリオの場合、今世紀後半には
二酸化炭素排出量をゼロ以下(人為的回収)にしなければならないことが分かりました。
近未来予測では、過去10年全球温度上昇が鈍ったかにも見えましたが、これからの10年は温暖化
が本格化することが予想されました。
極端現象予測では、台風の活動最盛期である7月から10月の期間に台風の存在頻度が減少すること、
台風経路は東へ偏ること、東南アジア沿岸域への接近数が減少すること、最大風速で見た台風の強度
は増加することが分かりました。
今後のCO2の減らし方によっていかにCO2濃度が変わっていくのか?一目でわかるグラフも載っていますが
強烈な結果です。CO2は「減らさなければならない」のではなく、「ゼロにしなければならない」のであり、
さらには「回収してゼロ以下にしなければならない」ことが明らかになっています。
ビルゲイツさんもやり方はともかくとして「ゼロにしなければならない」と講演しているのを見ましたが、
その理由がようやく分かった気がします。しかしながら、日本でテレビや新聞を見ていてもこれほど
の研究成果が大々的に掲載されていることはないように思います。ひねくれた見方をすれば
わざとそうなっているとしか考えにくいのですが・・・。

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