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経済活動縮小はCO2削減に貢献しているのか計算してみました

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経済活動の大半がストップしていることの数少ないメリットとして一時的なCO2削減があると思っていました。ちょっと前のオーストラリアの火事で発生したCO2の量くらいは減らせたらいいのにな。。と思って調べたらあの山火事ではオーストラリアが年間に排出する量の半分程度の排出量であったと書かれてます。(9億トン)


https://www.gizmodo.jp/2020/01/australias-bushfires-have-likely-doubled-the-nations-ca.html


2016年の世界のCO2排出量は323億トンなのであの火事だけで世界の年間排出量を3%ほど増加させてしまったことになりそうです。
今の経済活動の自粛は世界的に約1ヶ月くらいは続いていると思います。仮に現在の自粛による削減効果が平常時に比較して-30%だとすると(70%)1/12 ×0.7=3.3%となり、本当に偶然ですがオーストラリアの山火事でのCO2排出量は今月だけでも解消されている感じを受けます。このまま自粛が長引けば、削減効果の方が今年度に限っては勝ってくるように見えます。(来年以降は森林が吸収するはずだったCO2削減効果が見込めなくなる分マイナス)
そう思って今朝新聞を読んでいると上記の計算を根本から覆される記事が掲載されていました。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57665710T00C20A4EA1000/


太陽光パネルの最大供給国である中国「工場の操業停止で海外市場への部品輸出に大きな影響が出ている」と明らかにした。インドでは300万キロワット分の太陽光発電の完成が延期の危機で、フィリピンでも同様の事態が起きている。欧州のシンクタンクは20年の世界の風力発電の新規導入量が当初見込みより4.9ギガワットも減る見通しを示した。
とのこと。。。


今回のコロナショックは戦争以外では最大級の出来事だと思いますが、地球温暖化の悪影響はこれをはるかに上回ると言われていることを世界全体で再認識する機会にしなければならないと考えます。

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