日経ホームビルダーの2012年12月号で驚愕の内容の記事が出ていました。
P24,25で「仕様規定を満たしても”構造エラー”」と言う記事です。
この記事は芝浦工大、中国木材、村上木構造デザイン室、大林組の共同研究で
日本建築学会に発表したものです。
調査は関東地方の地場工務店がプレカット工場に渡した図面から100件を
無作為抽出して許容応力度計算を実施。その結果、設計応力が許容応力を
上回るエラーが全ての事例に発生していたとのことです。
これは「壁量計算の木造住宅をちゃんと計算すると100%の物件でエラー発生!!」
と同じ意味となります。
前々から私も「たぶん実際に計算したらそうなるだろう」とかなり確信を持った
予想をしていましたが、そんな暇も余力も方法もないので確認することはできませんでした。
しかし、この研究者グループは見事にやってくれました。
本当に大拍手に値する研究だと思います。
手前味噌ですが、当社の物件はもちろん全物件、許容応力度計算を実施。
さらに、耐震の最高等級である3をクリアしています。
型式認定を取っている会社以外の木造住宅で「耐震性能」を謳っているのであれば、
3階建てであろうとなかろうと「許容応力度計算」はもはや常識だと考えるのが無難です。