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東大前先生と初対面&ブログ2000回更新!

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昨日は帰ったのが日を超えてしまったので1日遅れの更新となります。
お陰様で、このブログの更新も今回をもって2000回目となりました。
これも、日々読んでくださり「いいね」を押してくださり、コメントを頂ける
皆さんからの注目が感じられるからこそ続けて来られました。
心から感謝したいと思います。また次は3000回目に向かって続けて
いきたいと思います。
そんな記念すべきブログ更新日ですが、内容も記念すべきものがあります。
省エネ住宅評論家の第一人者である南さん、
熱環境の第一人者である東大の前准教授(同い年で東大の准教授、凄いです)
木造住宅の世界では教祖的存在であるM’sの三澤ご夫妻と、こんな豪華な顔ぶれと
同時にお話することができました。
あとの3人は何度もお会いしたことがありましたが、前先生だけは初めて
だっただけに、会ってお話したいと強く願っていた人物でした。
講演が始まってみると、本当に素晴らしい内容に一瞬たりとも目が離せませんでした。
私は人の話をじっと聞くのがあまり得意ではありませんが、その私が
こんなに集中して聞いていられるのはそれだけ内容が濃く、かつプレゼン
技術が素晴らしいということにほかなりません。
私の中では熱環境の先生方で一般の方や学生が聞いてもこころ動かされる内容で
プレゼンされるのは今回の前先生と、近畿大学の岩前先生が突出しておられると
思います。
このお二人の講演を聞いたことがない方がいらっしゃるようであれば、実務者の
方、家を建てようと考えている方であれば、絶対に聞いておいたほうが良い内容です。
いかに、断熱性というものが重要なのか?またそれがいい加減なやりかたでは
実現不可能なのかということも含めて心底よくわかります。
前先生については著作を読んでいるときから考え方が似ているところにいろいろと気づいていました。
昨日の講演で特に心に残ったフレーズは
・デザインだけが良い建築がクローズアップされるのはメディアに罪がある。
・他の国ではできないようなデザインだけの建築が、断熱に関する法規制がないことを理由に
日本では建築可能なことが日本の建築家の数多くの受賞の一端を担っている。
・本当に住みやすい、良い住宅を建てる建築家は意匠系の雑誌に華々しく
でてくるようなロックスターのような存在では決してない
・熱環境の世界で何が正しいのかということはこの40年間なにも変わっていない。
ただ、そのただしいことがきちんと理解されない。いかに伝えるかが問題である。
等々・・・
他にも本当に素晴らしい名言がたくさんありましたが
200万もする現時点で世界最広角のサーモグラフィーでこれでもか!!
というくらいに実際の住宅を撮りまくった結果を解説付きで見られるのは
本当に贅沢な機会でした。
前先生のプレゼンがここまで素晴らしくなったのは
「学生を寝させずに、熱環境の大事さを身にしみてわからせるため」
だそうです。やはりそういう思いがなければ、ああいうプレゼンにはならないと思います。
また、講演の中でとある実験住宅(熱環境的には失敗している)の紹介
のあとに「この家の横に建っているこの普通の家の方がよほど省エネ住宅です。」
とおっしゃって私が設計した住宅が紹介されていることに驚きました。
公演後の懇親会では厚かましいとわかりながら、話したいことがたくさんありすぎたので
前に席をぶんどり、聞きたいことを聞き、言いたいことを伝えました。
私の物件を見てくださっていることもさることながら、建築知識の同号に
執筆したこともあり、私が書いた記事をう隅から隅まできちんと読んでくださっている
こと、非常に嬉しいコメントをもらえたことも感激しました。
私も、前先生も同い年で熱環境の研究室を出た間柄です。
お互い名前でしか面識はありませんでしたが、私は22歳のとき、研究だけを
続けることができる性分ではなかったので大学を去り、前先生はそこからもずっと研究
一筋で来られました。私からすると前先生が凄いと映るのですが、
前先生からすると実務を行うことが凄いよう映るそうです。
恥をしのんで例えるなら室井管理官と青島刑事のような感じというと
一般の方には分かりやすいかもしれません。
いやあ、しかし、また一人私の人生に大きな影響を与えるであろう人物にであうことが
できました。素晴らしい1日でした。

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