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選挙に行く事の重要性を教えてもらったことがありますか?

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残念ならが飯田さんが知事選挙負けてしまいました。このことを
ブログで書く気にはなりませんでしたが、それよりなにより相変わらず
意思表示をする人=すなわち投票に行く人が少なかったことが本当に
残念でした。
今回知事となられる山本氏は25.2万票、時点の飯田さんは18.5万票と
たった6.7万票しか差がなかったわけです。もちろん6.7万票というのは
すごい票数ですが、内容が違います。
山本氏の25万票はいわゆる組織票がほとんどであるのに対し、なんのしがらみも
ない飯田さんの18万票は投票した人の自由意志によるものがほとんどだと思われます。
今回の投票率は45%だったそうですが、逆に考えると既成の団体が精一杯
頑張っても25万票しか取れないわけです。(山口の場合)
あと10%自由意志で投票する人が増えれば結果はおそらく逆転していたことと
思います。
そのことを一番良く知っているのが当の政治家の方々だと思います。ですからごく一部の
ほんものの政治家を覗いて「とにかく投票にいきましょう!」的なことをいうことは
ありません。そうやって不特定多数の人が動いて困るのは当の本人だからです。
いうまでもありませんが、選挙というのは一人に一票しか与えられない権利です。
たとえば、家族で小遣いの額や、掃除当番、門限を決める権限が平等に与えられていた
とします。この権利を放棄する人がいるでしょうか?
もう少し単位を大きくして、学校のクラスで自分の利害が関係することがらで
多数決を取る際にそれを放棄する人がいるでしょうか?
人数が多くなればなるほど、この意識が薄まっていくことは間違いありません。
そして、ある程度普段から世の中の動きに目を配っていなければ良し悪しの
判断もできないと思います。それよりなにより「胡散臭い」としかみることが
できない。「どうせ誰がやっても一緒やろ」という開き直りもある人も多いと
思います。でもそう思わせるような政治家しか出てこないのはそういう言い訳を
して選挙に行かない人が生み出していることに気づかなければならないと思います。
「ちゃんとしていなければ、ひっくり返される」そういう緊張感が漂っている状況で
あれば、必然的に政治家もちゃんとせざるをえません。でもって、考えぬいても適切な
候補者がいないのであれば、白票を投じに行くべきです。投票率90%、うち
白票70%なんてことになれば、政治家もそのままではおられないことに気づかざるを
得ません。
民主主義や選挙というものは、度重なる戦争を経て、近代国家がようやく手に入れた
超がつく重要な権利です。未だにこういった権利がない国がたくさんありますが、そういった
国に生まれなくて良かったと本当に自分は幸運だと思います。
日本の義務教育においては、選挙権は何歳から、被選挙権は何歳から、衆議院は
何人で、参議院は何人・・・。ということは暗記させられます。
しかしながら、なぜ選挙に行かなければならないのか?どういう壮絶な経緯を経て
民主主義ができてきたのか?投票にいくことはどれほど重要なことなのか?
こういったことを先生が熱を入れて教えてくれたことがあるでしょうか?
少なくとも私には記憶がありません。
人によっては、「そもそも日本の教員が既得権益に守られている側であるがゆえに
その旨味を自ら薄めるような教育は決してするわけがない」という方もいます。
そうであれば大問題ですが、そうでないのであれば、小中学校のうちに、このことは
きちんと教えておくべきです。
私の祖父母は90歳を過ぎています。戦争を経験した世代です。
90を過ぎても毎日新聞を読み、世の中をよく見ています。
また、どんなに足腰が悪くなっても、体調が悪くなっても選挙には
杖をついてでも、娘の手を借りてでもいこうとします。
これは私の祖父母だけでなく、高齢の方に共通する美徳ではないかと
思います。
であるが故に高齢者に限っては投票率は極めて高く、良いか悪いかは
別として、高齢者が金銭的に有利になり、若者が負担する制度が通り
やすくなります。これも投票にいかない多くの若者自らが招いた結果であると
思います。
これに加えて5倍にもなる田舎優遇の一票の格差・・・。もともと
田舎には高齢者が多いので、この国の政策が未来へ向かないのは
この2つによるところが超大きいと思います。一票の格差に関しては
下記のサイトが詳しいのでぜひ読んでみて欲しいと思います。
http://www.ippyo.org/
せっかく、素晴らしい人が出ても選ばれないなら意味がない。今回のような
結果が出るたびにそう思わずにはいられません。

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