日経新聞に初めて「パワー・ツー・ガス」の記事が出ていました!!
日経新聞を読み始めたのは大学1年空からだったと思うのでかれこれ20年目
に突入していると思います。世界の最新情報が掲載されているようで、意外と
ヨーロッパの最新事情に関していえば、断熱、省エネ、福祉と様々な分野において
非常に記事が少ないのが現実です。
向こうがすべて優れているというつもりなどさらさらありませんが、少なくとも
建築・住宅分野、林業分野、バイオマス分野、福祉分野などでは数十年先を
言っていると言わざるをえません。ということは、ロールモデルがあるので、素直に
勉強すればいいだけなので非常に楽なわけです。にも関わらず、報道されるのは
アメリカ方面の話ばかりというのはもったいないばかりです。
日本では再生可能エネルギーの出力不安定を解消する装置として蓄電池ばかりが
取り上げられています。しかし、これは非常に高価で現時点では理想的とは到底
いえない状況です。今までにも何度も紹介しましたが、ドイツにはパワー・ツー・ガス
(略してP2Gともいう)があります。
要約すると、再生可能エネルギーで発電しすぎた場合、その余った電気で水を電気分解
して水素にしておきます。それだけでも燃料電池のエネルギー源になるのですが、さらにすごいことに
これから回収が進むであろう二酸化炭素を水素と反応させてメタンガスとして再利用するというところ
まで行っています。有名企業ではAUDIが取り組みを表明していますが、これこそが、エネルギー循環の
本命であると思われます。
詳しくは記事を読んで下さい。
日経新聞の高読者数は約300万部と言われています。しかもその300万人には経営層の割合が非常に
高いと思われます。この記事が日経に出たことで初めてP2Gの存在を知った方が大半ではないかとおもいます。
なにせ、環境省を始めとする環境のプロを自称するような人でも知らない人が大半というのがP2Gに関する悲しい
実態でした。
こういった記事がこれからどんどん出てくることを期待しています。できれば一面で・・・