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チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

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チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る
元マイクロソフト日本法人の社長で超がつく読書家である成毛真さんが作った
団体にHONZ「ノンフィクションはこれを読め」というのがあります。
http://honz.jp/
これまでにこの団体が出している推奨本がたくさん載った本も2冊出ています。
2冊とも購入しましたが、紹介されている本を全て読んで見たいと思うわけではありません。
そんな中でどうしても読んでみたいと思わされて購入したのが今日紹介する
「チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る 」です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E2%80%95%E6%B0%97%E5%80%99%E5%A4%89%E5%8B%95%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%81%AB%E8%BF%AB%E3%82%8B-%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E5%86%85-%E7%9B%B4%E5%BD%A6/dp/4000062441
honzのスーパー読者の方々も絶賛でしたが、読んで納得でした。
実際第25回(2009年) 講談社科学出版賞受賞もとったようです。
著者は大河内直彦さんという方で
http://www.jamstec.go.jp/res/ress/nohkouchi/
東京大学理学系研究科地球惑星科学科 教授をされています。
温暖化問題はとかく政治関係で捻じ曲げられたりして何が真実か見極めにくい
ところですが、そういった政治力を抜きにして純粋に学者さんが科学的に
解説された好著です。
とはいえ、難解な数学等は全く使わずに本当にわかりやすく、かつ面白くまとめられています。
この方は理系の方でありながら一般の方に上手に説明する能力に長けているようです。
いわゆる「本当に頭がいい方」なんだと思います。そういう点でいうと「宇宙はなにでできているのか?」
の村山斉さんとも共通するかと思います。
この本を読んでいると地球のこれまでの温度がどう変遷してきたのかが詳細に書かれています。
また、なぜそれが分かるのか?そしてどうしてそれが分かるようになったのかということまで
詳しく書かれています。
その中で最初にとある学者がグリーンランドの氷床から掘り出した数百メートルのボーリング結果から
仮説を立て、それが様々な学者の検証、そして別の場所での結果との照合を経て全世界的に認められてきた
過程も明らかになっています。
IPCCが絡むよりずっと前の純粋な地球温暖化の科学の歴史を垣間見ることができます。
今回のこの本を読んだことで地球の寒冷化は最低でも10000年以上来ないであろうこと。
海洋の深層を流れる「深層流」が地球の気候に非常に大きな影響を及ぼしていること。
2℃を超える温度変化が1万年単位で見た場合でも非常に大きな温度変化であること。
深層流の流れがストップした場合、アメリカやヨーロッパなどの高緯度でありながら
暖流の影響で暖かい地域はむしろ寒冷化する恐れがあること。
一度大きく変わってしまった気候はなかなか簡単には変えられそうにないこと。
等がよく分かりました。温暖化に興味がなかったとしても読み物としてかなり面白いです。
ぜひ読んでみてほしいと思います。

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