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ベトナムの人と住宅に接して感じたこと(2)

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ベトナムの人と住宅に接して感じたこと(2)
今日は朝から現場にてトラブルがあり、お客様に御迷惑をおかけしました。
ということで、昼から急遽現場に出向いてきて現場を納めるのに半日かかりました。
夕方からは東京からグリーンブリッジの荒木さんが来たので数人集まって懇親会と
なりました。少しあきましたが、ベトナム旅行記の第2回として続きをアップしておきます。
現地の家を見て感じたことを箇条書きにしてみます。
・最上階はバルコニーになっており、そこへの入り口にはドアがない・・・。すなわ
ち1m×2m近くの巨大な穴が最上階に空いているという感じ。シンガポールのように
完全な赤道直下の国ではないので1月や2月は10℃から15℃まで冷え込むこともあ
り、その時期はかなり寒いらしい。しかし、暖房器具もなければ、暖房費用を払うお金
もない。ということで、厚着と我慢でしのいでいるということでした。防水性はかなり
いい加減な感じで、この巨大な開口部からはもちろん、雨漏りもたくさん発生している
と思われました。
・最上階バルコニーにはほとんどの住宅に雨水タンク、もしくは雨水濾過装置がついてい
る。雨水ろ過装置といっても50cm四方くらいのコンクリートの立ち上がりの中に
下から順に細かい砂、中くらいの砂、砂利、各層の間には網戸のようなメッシュシート
が挟んであるだけという極めて原始的なものでした。しかし、これで濾過した雨水を現
地の方はそのまま使っています。
・ほぼ100%の住宅がRC造無断熱住宅、そこに1年の大半において猛烈な水分が存在
しています。その結果特に2月ごろを中心にほぼ100%の住宅が内部結露、それに伴
うカビに悩まされている。一部の高所得層からは「これをなんとかしたい」という声が
上がり始めています。
・内外装とも仕上げというものがない。コンクリート打ちっぱなし・・・といっても日本
の打ち放しのように美しい仕上げでは全くない。非常に荒々しく汚いままの仕上がりと
いう感じ
・床はほぼタイル張り、暑く湿気が多いのでこうなっているんだろうと思われます。
・5月といえど日本の7月相当の暑さでした。至る所に巨大扇風機が置いてあり、それを
回すことで、涼をとるやり方が一般的でした。一般庶民はエアコンはほぼ持っていない様子。またどの部屋もガラリや隙間だらけなので、仮にエアコンがあったとしても、効かないことが想像できます。
・田舎では農業はもちろんのこと、鳥、豚、牛などの家畜も飼っており貴重なタンパク源としています。それだけではなく、犬も食用としていることに驚きました。韓国が犬を食べる文化があることは知っていましたが、ベトナムにもあるということを知りませんでした。食事だけであれば、どの家もほぼ自給自足できそう見えました。しかしながら、やはり暮らしていくためには最低限購入しなければならないもの、医療のようにどうしても必要なお金もあり、その観点から現金収入は欠かせないようでした。

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