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アドラー著「幸せになる勇気」 まとめ

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アドラー著「幸せになる勇気」 まとめ
前作の「嫌われる勇気」は100万部を超えるベストセラーになりました。
綺麗事ではない本質論ばかりが書かれているのですが、小説仕立てになっているので
あっという間に読みきってしまいました。
今回の著作も前回に負けず劣らず見事な内容であったと思います。
自分への備忘録としてまとめてみました。これから読もうとする方は
ネタバレも含まれるのでご注意下さい・・・。
なお、アドラーを読んでいて感じるのはブッダ(ゴータマ・シッダールタ)の
思想と本当によく似ているなあいうことです。個別の仏教はじめさまざまな宗教には
ほとんど、興味がないのですが、ブッダその人、もしくは原始仏教にだけは真理のような
ものがあると前々から感じていました。ですので、世界中の著名な物理学者、脳科学者
哲学者などがブッダの思想に傾倒して行く傾向があちこちで見られます。
私も浅はかながら勉強すればするほど、その感覚を強く持つようになっています。
話がそれましたが、以下まとめです。
・宗教と哲学の違い。宗教には物語があり、哲学は物語を退ける。宗教は真理への探求を止めること、哲学は真理への探求を歩み続けること
・哲学とは知を愛するということで愛知学である
・課題の分離は「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰なのか」
で決まる。
・教育とは介入ではなく自立に向けた援助、また教育者とはカウンセラーである。
・行動面の目標
1:自立すること
2:社会と調和して暮らせること
・心理面の目標
1:わたしには能力がある、という意識
2:人々はわたしの仲間である、という意識
・尊敬とは、人間の姿をありのままに見てその人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。
・愛と尊敬はいかなるものも強要することができない
・共同体感覚「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」
・共感とは、他者に寄り添うときの技術であり、態度。技術であるかぎり誰でも身につけられる。
・人が相談に来る(愚痴を言う時)に決まって言うのは「悪いあの人」と「かわいそうなわたし」というどちらかである。しかし、アドラー心理学では三角柱のもうひとつの側面である「これからどうするか」ということにしか注力しない
・褒めることもよくない。褒め続けると「ほめてくれる人がいなければ行動しない」のだし、「罰を与える人がいなければ、不適切な行動もとる」という世界観を身につけてしまう。
・問題行動の5段階
1称賛の要求
2注目喚起
3権力争い
4復讐
5無能の証明
・怒るも叱るも同じ
・叱るとはコミュニケーションすることを煩わしく感じ、手っ取り早く屈服させようとする行為
・変えられないものに執着するのではなく、眼前の変えられるものを直視する
・キリスト教の一説
「神よ、願わくばわたしに、変えることのきない物事を受け入れる落ち着きと、変えることの出来る物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵をさずけたまえ」
・リーダーは常に部下、子ども等に対して自立を目標に掲げなければならない。依存と無責任の地位においてはならない
・幸福の本質は貢献感
・承認欲求は他者の要望に沿った人生を生きることになるので駄目
・ひとりの例外もなく子どもは劣等感を抱えて生きている
・承認に依存し続けると、生涯「もっと褒められたい」から抜けることができず、永遠に満たされることがない(ブッダの考えと同じ)
・私の価値を自らが決定することを自立と呼ぶ
・普通であることの勇気
・信用とは条件付きで信じること、信頼とは一切の条件をつけないこと
・分業は身体的劣等生を補償するために獲得した類まれなる生存戦略。だからこそ、働き、協力し、貢献すべきである。また分業するためにはその人のことを信じなければ成立できない
・正義に酔いしれた人は、自分以外の価値観を認めることができず、果てには正義への介入へと踏み出す。
・信頼できるかどうかは尊敬できるかどうかにかかっている
・大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである
・自分を愛することが出来なければ、他者を愛することもできない。自分を信じることができなければ、他者を信じることもできない
・まずは目の前の人に、信頼を寄せる。目の前の人と仲間になる。そうした日々の小さな信頼の積み重ねが国家間の争いさえもなくしていくのです。
・なんでもない日々が試練であり、「いま、ここ」の日常に大きな決断を求められている
・与えよさらば与えられん
・「わたし」や「あなた」よりも上位のものとして「わたしたち」を掲げる
・自立とは「自己中心性からの脱却」
・他者を愛することによってのみ、自己中心性から開放されます。他者を愛することによってのみ、自立を成しえます。そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつく

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