「有名人は冬死ぬ」とは、季節病カレンダーを作成した気象庁気象研究所の籾山政子さんの言葉です。
私が推測するにこの言葉は、有名人の大半は建築家が設計する豪邸に住むことで
断熱性、気密性が低く超寒い住宅に住むことで冬に死ぬ確率が高いというふうに捉えています。
一般の方は「そんな馬鹿な・・・」と思われるかもしれませんが60坪を超える高級住宅を
設計する建築家で断熱を重視する人を見たことがありません。
というか逆にほぼ無断熱のような人ばかりの世界です。
それを解消しようとすると床暖房もしくはセントラルヒーティングだけで最低500万以上、
下手をすると2000万近く使う家もありえます。それにプラスして月の暖房費が15万を
超えてしまう・・・。見栄というものの代わりに健康とお金というものを差し出しているのが
現状でした。
一般的には豪邸とはそんなものですが、今日お引き渡ししたM邸はそんな旧来の豪邸とは
まったく異なります。
最近うちの若手スタッフは物件ができるたびに引渡前のどこかの段階で連れ添って見に行っていますが
そのときの写真です。人間がいることで、空間の大きさが理解しやすいかと思いますが、とんでも
なく広いリビングです。こんな住宅ですが、太陽光発電なしの状態で全館冷暖房を行なっても一般的な
工務店で建てる普通の住宅(40坪程度)に普通の家族が一般的な生活をする場合の光熱費よりも安く
なる計算です。
しかも、施主様のご要望で太陽光発電を10k載せているので20年間での収支は500万を超える予定です。
当社で初めてですが、Mahatシステムという全館空調システムを入れているので廊下も含めて部屋ごとの
温度差はほとんどないように設計しています。また湿度管理も全館行えるような方式を取っています。
この家は世間でいうところの豪邸ですが、一般的な家よりもはるかに健康に寄与し、また資産を生み出します。
そういう意味では日本で初めてのタイプの豪邸であると自負しています。
予算があったとしても建ててから「散財」し続ける住宅を提供するのは、省エネの観点でも施主様の
ファイナンシャルプランニングの面でもやるべきではありません。
このような住宅が数カ月後にも引渡しとなりますが、「豪邸は面積が広いからこそ省エネ性能は
一般的な住宅に比べて上げる必要がある」というのが本筋です。これからの世界人類にとって
排出しても良いCO2排出量は年収当たりではなく人数当たりであるべきだと思うので・・・