「アルゴリズムが世界を支配する」は超面白い本でした!
「アルゴリズムが世界を支配する」は超面白い本でした!
いつもベッドの横には読み切れていない本が20冊くらい山積みになっています。
その中から、まずは「読みたい順」「薄い順」に読んでいっていますが、読み終わる前に
新しい本を買ってしまうのでこの山積みが解消されることはありません。
久々に本の紹介ですが、ここ1年くらいで読んだ本の中では5本の指に入る面白さだったと思います。
それが「アルゴリズムが世界を支配する」です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%99%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9DEPUB%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/4040800044/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1390306203&sr=1-1&keywords=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%99%E3%82%8B
アルゴリズムという言葉をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。簡単に説明すると
「何かを自動的に作成するコンピューターのプログラミング」といえばいいかもしれません。
最初にアルゴリズムが注目されたのは株式等のトレードです。1980年台がことのはじまりの
ようですが、あらかじめ仕込んだプログラムにのっとって自動的にトレードを行うというところから
はじまりました。人間が取引するのとは異なり、感情に左右されることがないので非常に高い確率
でボロ儲けすることができていたようです。
いまでは世界中の株をはじめとしたあらゆる金融取引の大半がコンピューターによるアルゴリズム
によって行われているといわれています。それが原因でなにかのひょうしに理解不能なほど株式
全体が一気に下落するという現象が過去に何度か起こっていることは金融関係者ならよく知っている
ところです。
そんなアルゴリズムですが、分野は金融に限りません。作曲の世界でももはや人間が作曲した曲と
プログラムが法則に則って作曲した曲は区別がつかないところまできています。それどころか
ブラインドテストを行うとアルゴリズムの作曲の方が勝ってしまうことのほうが多いらしいのです。
他にもチェスやポーカー等のゲーム、さらには商品等の購入後のテレアポまで実は人が
しゃべっているように見えてアルゴリズムが対応するというところまで来ているとのこと・・・
皆さんが普段何気なく使っているアマゾンがひとつの商品を買うと次々に「これも買いたい!」
と思う商品を提示してくるのも実はアルゴリズムのしわざです。
さらにいうと、ともすれば中毒になりがちなフェイスブックも超高度なアルゴリズムによってなりたって
います。そういったことの裏側が包み隠さず書かれています。
経済学者や経済評論家の未来予想はほとんど外れるのであまり期待していません。
ただ、科学者の未来予測は時期こそ大幅に読み違えることはあれど、どこかの時点で実現することが
多いと思っています。というわけで、好奇心が強い方、これからの世の中がどのようになっていくのかを
知りたい方には超オススメの一冊です。