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たかが電気契約ミスで10年で150万も損してるのを見つけました。

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たかが電気契約ミスで10年で150万も損してるのを見つけました。
今、東京のビルダーさんの本社ビルの補助金申請をやっています。省エネ具合を判定
されるのでいろんな資料を作っているところですが、参考までに今の会社の
電気代の資料を取り寄せてもらいました。
そうすると、見て5分もしないうちにどえらいことに気がつきました。
一般的な事務所ビルによくあるように
普通の電気契約である従量電灯という方式と
大きめの天井カセットエアコンによく使われている低圧電力方式の
2つの契約をされていました。
低圧電力は電気会社との契約方式ですが、世間的には
3相200V、もっと俗な言い方をすると動力という言い方をします。
この動力の資料を見ていて「えっ!?」
と思いました。
基本料金が13801円に対し、電気使用量は215円しかないのです。
見間違いかと思いましたが、確かにあっています。
詳しい方からしたら当たり前の話なんですが、これにはからくりがあります。
普通の従量電灯式の場合は1kWhあたり31円くらいになっています。
その代わりに基本料金は安いです。
逆に低圧電灯は基本料金が高い代わりに1kWhあたり17円くらいと約半額になっています。
要するに、動力は稼働時間がある一定以上長い部屋であれば得する代わりにほとんど
使わない部屋では大損する契約方式なわけです。
2年分のデータをいただきましたが、平均して1万4,5千円というところ・・・
種を明かせば、最上階のめったに使わない会議室のエアコンだったのですが、
これが仮に従量電灯式であったならば、月の電気代は400円からいっても2000円までだったと思います。
ざっと見積もっても月に13000円は損し続けてきました。
しかも、この契約・・・聞いてみると10年は続いているということなので、合計するとざっと150万東電に寄付していた
ようなものです・・・・あまりにももったいない・・・
実は東電のサイトをみると一応きちんと説明してくれてはいます。
http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home12-j.html
この中に
「エアコンをご使用にならない期間は、エアコン用のブレーカーを切っておくことをおすすめします。機器本体のスイッチを切っただけでは機能上少量の電気が流れるものがあり、ご使用になっていなくても、使用電力量が出てしまいます(使用電力量が0kWhの月は、基本料金は半額ですが、使用電力量が1kWhでも出ると基本料金を全額いただくことになります)。なお、使用開始時には、その数時間前にブレーカーとスイッチを入れてください。」
と書かれています・・・
こんなの読んだことある方いらっしゃいますでしょうか?
ある種の専門家でもある住宅会社でもこうなっているわけです。ましてや一般の方が知るよしもありません。
競争が激しい携帯電話の世界であれば、こんな状況が残っていたら翌日会社変更されてしまうでしょう。
競争がないということはまさにこういうことだと思うのですが、
2016年4月からは住宅まで含めて電力の全面自由化がスタートします。
http://denki-erabu.jp/about/
諸外国では自由化後高くなった例もあるのでなんともいえないところもありますが、
例えば、自然エネルギーからしか発電しないような電力会社もあったりします。
「少し高いけれど私はそこから買いたい!」
ヨーロッパに行くとそんな方々もいらっしゃいます。
ということで、事業者であれば、会議室を中心とした動力エアコンのチェック
一般家庭であればアンペアダウンという方法で電気代を大きく節約できる可能性が
あります。
まずはチェックしてみることをオススメします。特にO社長!!!!

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