1. HOME
  2. ブログ
  3. 卵子の老化を知らない日本人

卵子の老化を知らない日本人

Facebook にシェア
Pocket

昨日のNHKスペシャルで
「産みたいのに産めない 卵子老化の衝撃」
といのをやってました。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0623/
NHKスペシャルは興味がない特集以外はほぼ見るようにしているので
自分に関わりはありませんが、見ました。
そうすると、今までの常識を覆される事実がたくさん放映されていました。
・35歳を過ぎると急激に卵子が老化する。
・日本人はほとんどそのことを知らない
知っていても甘く見ている。世界的に見てもこの事に関する教育、啓蒙活動ともに
非常に遅れていることが、海外の研究から分かっている。
仕事に没頭して40手前になった女医の方すら知らなかったと後悔していたくらいでした。
・体外受精等をすれば年をとってもなんとかなると思っている人も多い。
しかし、それは間違っているとのこと、ザクッとしか覚えてませんが、体外受精の
成功率は35歳以上で20%、40歳以上で5%、45歳以上になると0.5%といっていた
ように思います。
・日本人夫婦の6組に1組の割合で不妊外来を訪れている。
・フランスでは42歳までは不妊治療は全額補助がでる。
しかし、それは夫婦ともに受診する場合と決まっている。
フランスでは殆どの人が、35歳までに子どもを産もうという
意識が強いとのこと。実際私がドイツに行ったときも、ガイドさんが
ドイツは出生率の増加に成功してませんが、フランスは成功してます
と言っていました。こういうことも含めて対策しているんだと思います。
日本では少子化、少子化といながら、こういうことが放っておかれているように
思います。保育園の待機児童や女性の就業環境ばかりがクローズアップ
されがちですが、こういった方面でも大きな不備があるようです。
実際、なんど治療に挑戦しても芳しい成果が出ず、涙ながらに諦めている
夫婦の姿が何組も映し出されていました。
あれだけ大きな厚生労働省というものがありながら、なぜこういった重要な
知識の啓蒙がここまで遅れるのか?全く理解ができませんでした。
うちの家庭でも妻が36歳のときに出産しましたが、病院側の対応が
かなり慎重だったのはこういう理由もあったんだと納得させられました。
我々のような若いころに修行が必要な業界では頑張るが故に35歳を過ぎている
女性がたくさんいます。知らない方がいらっしゃったら見ておくことをオススメしたい
内容でした。

関連記事

著書紹介

過去の記事