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日本の一次エネルギ換算係数

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日本では石油、石炭、ガスは一次エネルギー対二次エネルギーが1:1で評価されますが、実際には生産、輸送、設備にもエネルギーが使われています。それらを評価すると表内にも落書きしてますが
石炭:107.2%
石油:107.2%(たまたま石炭と全く同じ値)
LPG:111.4%(プロパンやブタン)
LNG:122.6%(メタン)
という値を本来は掛けて一次エネルギーを換算すべきだと思います。実際ヨーロッパではそうされています。
化石燃料ではCO2排出量が少ないLNGですが、日本で使う場合には
冷凍圧縮により液化して、さらに船便で運んできてから再気化という過程が必要になります。その結果、22.6%も掛ける必要があるようです。
LPGも液化はしていますが、LPGの主成分であるプロパンやブタンは圧力をかけることにより、常温で液体になり、体積は約1/250となるそうです。ところがLNGの主成分であるメタンはマイナス162℃という極低温にすることによって、液化して体積を1/600にしています。そのためのエネルギーが大きいため一番大きな数字が結果として出てきているということになります。

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