高校生の時点で日本サッカーの弱みが出てしまっているらしい。
今回のドイツツアーで興味深いことを現地通訳の女性から伺いました。
彼女は全日本クラスの高校サッカーチームをドイツの名監督と呼ばれる
方の元で1週間以上合宿するときに同行したそうです。
その際、そのドイツ人監督が言われていた言葉が非常に記憶に残りました。
「日本人の高校生はパスの技術は年齢からすると世界トップクラスだと思う。
ドイツの同じ年令の子たちよりもはるかにうまい。
しかしながら、ゴール直前まで行くと、皆でパスを回しあい、誰もゴールを
決めようとしない・・・。いくら「もっとゴールを攻めるんだ!」と言ってもほとんど
改善の兆しが見られない。」
とのことでした。これは我々がフル代表の国際試合を見ていても常々感じている
フラストレーションとほぼ同じことをワールドカップ優勝国のサッカー指導者が感じて
しまうようです。
前にも書きましたが「和を以って尊しとなす」は日本人の美徳でありますが、
同時にこういう場合においては大きなデメリットでもあるようです。
「個々の責任においてやるべきことをしっかりやる。」
本田圭佑もこれと同じようなことをよく言っているように思います。
しかし、こういったことは幼少時からの積み重ねであって一朝一夕でどうこう
なるものではありません。幼児期の教育方法から変えていかないと日本サッカーが
ワールドクラスで戦っていくことは難しいような気がしています。