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心疾患、脳血管疾患の県別の疾患発生率

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心疾患、脳血管疾患の県別の疾患発生率
昨日の記事はかなり大きな反響となりました。
飯田哲也さんにも紹介していただきましたが、寒さの影響をまともに
受けやすい心疾患、脳血管疾患が北海道において最も少ないという事実は
知らない方が多いようです。
また、北海道ほどではなくても、本州で最も寒い青森でもかなり少なくなってきています。
最近東北に行く機会がちょこちょこあってそこで気がついたのですが、寒さが厳しい
北東北に行けば行くほど断熱性能や全館暖房が増え、まだ寒さがましな南東北と呼ばれる
地域ではⅣ地域同様中途半端な性能の住宅が多いと思います。
その結果が一目で分かるのが下に示した疾患率上位と下位の表になります。
(出典:北海道大学 羽山教授)
心疾患、脳血管疾患の県別の疾患発生率
心疾患、脳血管疾患の県別の疾患発生率
黄色で塗ってあるのは皆さんが意外に思われるような結果が出ている都道府県です。
これらに注目すると、外気温よりも、家の断熱性能、もしくは全館暖房の有無の方が
はるかに大きな影響が出ていることに気がつきます。
ちなみに脳血管疾患、心疾患が起こると緊急手術と一ヶ月の入院の医療費合計だけで
150から200万かかるようです。60歳未満の3割負担の人でも50万以上、
1割負担のご老人でも15万以上はかかります。
さらに脳梗塞等で後遺症が残った場合、通所介護等の費用を合計すると
月20万以上の費用が毎月かかってくるようです。
自己負担1割としても2万円以上
実際には保険適用外サービスも必要なようで
それも合わせると3万円以上かかるそうです。
年金生活の方にこの負担は非常に重いと思われます。
もちろん7割から9割負担となる国の財政にとっても超痛いはずです・・・・。
なのにそれを放置し、窓の基準、断熱性の基準を緩いままとし、
エネルギーさえ減れば良いという感じで進んでいる現状があります。
上記の医療費や後遺症のことを考えても断熱に関する費用を削ろうと
思う方がいらっしゃるでしょうか?
住宅を購入しようとしている人はこんな家は買うべきではありませんし、
提供する側はこんな住宅を供給すべきではないことは火を見るより明らかなことです。

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