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「ラグとか敷いてないのに冷たくないのに驚きました!!」

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「ラグとか敷いてないのに冷たくないのに驚きました!!」
今日は午前中で必死でデスクワークをこなし、12時半頃に事務所を出て
箕面森町で週末に見学会を開催するE邸の検査に行って来ました。
箕面森町は大阪で最も寒いところなので、今日の時点で外の水は
凍っていました。昨晩は氷点下になったということです!!
ちょうど先週E様の妹夫婦の住宅もお引き渡ししたのですが
そちらの様子も聞いてきました。そうすると
「昼間は全く暖房がいらないんです。暑いくらいでした」
「引っ越したばかりでラグもなにも敷いてないのにフローリングが冷たくないのに
驚きました!!」
という嬉しい感想をいただきました。
今日検査したE邸も2階リビングですが、巨大な南面開口があるため無暖房
でしたが、中はそれなりに暖かく職人さん達が「楽やわ!」と言っているのが印象的でした。
大手住宅メーカーの家で暖房なしの状態でここまで持ってこられるメーカーは一条さんと
スウェーデンさんしかないと思います。
また頑張っている東京や大阪くらいの温度域の工務店さんがとりあえず目標にしている
Q値1.9レベルの住宅でも普通にエアコンを設置するだけだと、ここまでの床の温度には
なりません。例えばエアコンで室温を20℃にしたら、床温度は18℃くらいというのが目安に
なります。ところが、当社の住宅では室温が18℃なら床は20℃、室温が20℃なら床は22℃に
保つことができます。
いつも講演でよく言うのですが、頭の理想的な温度は22℃、足元の理想的な温度は26℃と
上下の理想温度は4℃足元が暖かいという状態です。
ところが普通に高断熱高気密住宅にエアコン暖房するだけでは2℃足元が寒いことになります。
理想の上下温度差とは6℃も乖離してしまいます。
しかし、当社の場合だと2℃足元が暖かい状態なので理想の上下温度差との乖離はたったの
2℃しかありません。
この効果は非常に大きく、低い室温でも満足度が極めて高いのが特徴です。
床下にエアコンの暖気を流しているからできることなんですが、床下に暖気を流すと
いくら基礎の下に断熱材を入れていても基礎の下に向かってある程度の熱量は逃げていきます。
それは東京大学の前研究室に実測してもらった詳細実験からも明らかになっています。
しかし、その逃げている熱量を光熱費換算で計算してみると非常に小さい値であることが
わかりました。また、この金額は室温を一定という仮定での計算であって、実際には床が暖かいと
エアコンのつけかたを抑える人が多くなります。そこも加味するとおそらく基礎下に逃げている熱量
分は相殺するかそれ以上の効果があるのではないかと思っています。
そのあたりはまた後日きちんと計算して公表したいと思います。
さらにもうひとつ大きな効果があります。
断熱性能があがればあがるほど、暖房室と非暖房室の温度差が小さくなると言われています。
要するにLDKに対して、脱衣室やトイレの温度があまり下がらないということです。
こういった水回りは北側かつ裸に近い状態で寒い時間帯に使うことが多いので
リビングより暖かくてもいいくらいなのですが、実態は真逆です。
3℃以下なら理想的と言われていますが、床下を通して全体に暖気が行き渡るので
この温度差も同じ断熱性能の住宅に比べても小さくすることができます。
せっかく無垢のフローリングを貼っても、ラグやカーペットを敷き巡らすのであればなんのために
無垢にしたのかがわかりにくくなり、非常にもったいないと思います。ダニが心配な方なんかは
特にそう思われるでしょう。
このように、いろんな面で考えて、床全体が冷たくないということは、床が冷たい住宅はもちろんのこと
床暖のようにLDKのごく一部だけが暖かい住宅に対しても大きなメリットがあります。

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