今日は、お盆で岡山の祖父母宅へ行ってきました。皆で話を
したあと、時間があったので今読んでいるブライアン・グリーンの
「エレガントな宇宙」を読みきってしまいました。
ちなみにこのあとは引き続き、彼の最新作を読んでいきます。
今から非常に楽しみです。
私の少ない人生経験と友人関係から感じていることがあります。
私が行った高校は一応進学校と言われる高校でした。そこに来る
人は中学校の勉強はやすやすとこなす人ばかりでした。
しかし・・・、いざ高校に入ると驚くほど勉強のレベルが急に上がります。
そのとき、最初の分岐点となったのが数学ができるか、できないか。
もしくは好きか嫌いかだったように思います。
そうやって文系と理系に別れるのですが、私のように理系に進むと
次に待っているのが物理ができるかできないか?これにぶちあたる
ように思います。物理という学科は出来る人はほとんど勉強しなくても
満点に近いような点数を取って行きます。ところができない人はいくら
努力しても本当に点が取りにくい・・・。そんな感じがありました。
ですから、私の中では仕事ができるできないとは関係ありませんが、
IQに関しては「物理が得意な人はIQが高い」という印象があります。
その物理の中でも理論物理学者という人たちは本当に天才だと思ってしまいます。
あの難しい数式を我々が九九を扱うように操り、全く見たこともない世界を数式で
表し、また先行した数式から宇宙の真実を推測し、そこから実験によって確かめて
いくということもあります。
仕事ができるできないは「習うより慣れろ」とかまずは上司から盗む(真似る)、
そして繰り返すことが重要な気がします。しかし、理論物理学者は全くだれも
考えたことのない世界自体を数式を操りながら頭の中で練りあげていくわけです。
たぶんですが、どんなに努力をしてもなれる人の方がはるかに少ない分野だと思います。
私の高校時代のクラスにもそのような感じの男が一人いましたが、彼は京都大学の
理学部数学科に行きました。彼は私が見開き2ページもかかって解く数式を
たった2行で±を間違うこともなく一瞬でやってのけるような天才でした。
そんな彼が大学に行ってから「劣等感を感じる」ほどの奴らが同じ学科にはいたそうです。
理論物理の世界と数学の世界は相互に関連しています。あの彼が劣等感を抱く程の
人間が40年とかそういう期間考え続けて発展させる学問・・・・。想像するだけでも
深いです・・・。