一年くらい前から竣工時にプレゼントする温湿度計を絶対湿度表示ができるものに変更しました。1階と2階で見分けられるように2台プレゼントしています
普通の温湿度計をプレゼントしていたときは夏だったら冷房を強くしすぎているがために室温が下がり、結果相対湿度が高く表示されて「松尾さんがおっしゃるほど湿度が下がらないんですけど。。」といった実は問題ないのに相対湿度にこだわるが故に起こる質問がときどきありました。
絶対湿度計にしてからは絶対湿度(g/㎥表示しかできない)が8g/㎥(約6.7g/kg)を超えるように冬は加湿してください。夏は16g/㎥(13.3g/kg) を超 えたら除湿してください。と一度聞いたら忘れにくいところまで丸めた数字をお伝えしてきました。
これをやりだしてからお施主様の理解も格段に早くなりました。また、こちらも今まで分からなかったことが分かるようになってきました。例えば、「室温が下がると絶対湿度も低くなる」という現象がその一つです。相対湿度だと室温が下がると逆に上がります。なぜ絶対湿度が低くなるかというと室温が低いと気化式の加湿器の水が気化しにくくなるからです。
もうひとつわかったこと。それは1階に大型の加湿器を置いている場合、2階の方が0.5g/㎥(0.4g/kg)程度水分量が低いということです。今日行った引き渡し済みのお客様宅では1階は20℃50%9.1g/㎥、2階は18℃55%8.6g/㎥となっていました。相対湿度を見ていると2階の方が湿度が高く見えますが、1階で加湿器を動作しているので、1階のほうが若干水分量が多いということが明確に出ていました。
やはり新しい計測機器で計測するとそれまで漠然としていたことが明確になることが多いです。