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最終的に熱環境は現場体験の数がものをいう。

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今日は1ヶ月前に引き渡したI邸にお伺いしてきました。
この家には少し問題がありました。というのも室温が18℃くらいまで
しか上がらないというものです。
この家は敷地が非常に狭く、南からの日射量が少ないため、日射だけで暖かさを
保つことは難しい住宅です。それは分かっていました。ではなにが悪かったのか?
床下エアコンの微妙な設置の仕方により、エアコンのサーモスタットが早ききしてしまい、
部屋の空間は所定の温度に達していないのに切れてしまっていることが原因でした。
(ちなみにエアコンは16帖用1台のみです)
これはナイトタイムの電気代を見ればだいたい分かります。
早速その解消を試みたのでおそらく明日からは快適に過ごせることと思います。
とはいえこのいえ、18℃になると、そこから温度は下がらないという特性はあります。
さすがに断熱性能はばっちりでており、その点に関しては御施主様も改めて驚かれて
いました。
結露にしてもそうですし、電気代にしてもそうですが、全く同じように設計しているつもりでも
ほんの少しの条件の違い(立地、隣家の状況、地下水位、生活スタイル等々)思いもしない
結果につながることがあります。そんなとき、複雑に絡み合う諸条件を整理し、原因を特定
するには、まずもって基本的な熱環境の知識が必要です。
そして、次には順序立ててひとつひとつ可能性を消していくということが必要です。
また、当たり前ですがそれまで積んできた経験が大きくものを言います。
私は独立後高断熱、高気密、パッシブな住宅ばかりを設計し初めて8年と90棟近い
経験があります。手前味噌ではありますが、いまでこそ、高断熱高気密、パッシブというような
言葉がしょっちゅう聞かれますが、関東以西において当時からこういうことをやっていた人は
少なかったように思います。
この90棟近くの試行錯誤を繰り返しながら向上させてきた経験は私にとって大きな財産です。

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