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主要4社のエアコンを分析、効率よい製品を選ぶには②

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4社のエアコンを比較してみると
「日経業界地図2016年版」(発行:日本経済新聞出版社)によると、ルームエアコンのシェアは上位4メーカーでほぼ7割を占めていることが分かります。この上位4社の2016年2月時点での暖房能力を比較してみると非常に面白いことが読み取れます。それを分析したのが下記の表になります。
主要4社のエアコンを分析、効率よい製品を選ぶには②
主要4メーカーの製品を比較(資料:松尾和也)
定格能力は全部で9段階に分類されますが、最大暖房能力はおおまかに言って3分類しかないことが読み取れます。この傾向は各社上位クラスのエアコンほど顕著に見られます。中価格帯の商品および安価な商品では、ここまで明確な傾向は見られません。また冷房最大能力に関しては容量ごとに最大能力はそれなりに異なっているので、エアコンを選ぶ際にはこの点も注意が必要です。
さらに、シェアが1位のパナソニックの製品の最安価格を、比較サイト「価格.com」にて調べたのが次の表です。エアコンは数ある住宅設備のなかでも定価と実売価格の差が最も大きな商品です。また、型落ちや新型の実売価格の差もすごく大きいので、定価よりも実勢価格が重要だと考えて「価格.com」の情報を採用しました。
主要4社のエアコンを分析、効率よい製品を選ぶには②
パナソニック製エアコンのコストパフォーマンスを分析(資料:松尾和也)
この表にて価格を最大暖房能力で割った単価を計算してみました。今回はパナソニックの製品の計算結果のみ掲載しましたが、ほぼ全社において200Vの14畳用の機種が圧倒的に暖房に関するコストパフォーマンスが高い傾向にあります。しかもAPF(効率)に関しても非常に良い値が出ています。
一般的にエアコンの効率は、表を見ても分かるように容量が大きくなればなるほど悪くなる傾向があります。また上表では比較していませんが、ほとんどの会社において14畳用(まれに12畳用)を境に100Vと200Vが分かれます。大半の会社は14畳にて100Vの機種と200Vの機種を両方そろえていることが多いのです。ここから言えることは同じ機種である場合、200VのほうがAPFが良いということです。14畳用クラスになってくると100Vではきついということです。
これらの事実から私は14畳用のエアコンをよく利用します。私がいつも推奨しているような高断熱住宅であればこれ1台で40坪(80畳)くらいまでは家全体を暖房することができます。
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