ちょっとした告白のようなものです。たぶん私は自然環境は大切だとは
思っていましたが、人並みかちょっと上くらいであったように思います。
私が大きく変わったのは私をエコ村につないでくれた友人Yとエコ村の
皆さんの影響です。
私は元々、家の中が夏涼しく、冬暖かい状態を光熱費を安く抑えながら
実現することばかりを考えている人間でした。光熱費を安く抑えるということは
副次的に環境保全にもつながることもありますが、必ずしもそうではないことも
あります。その最たる例が蓄熱暖房機です。
エコ村のスタッフやそこに住む住人達にあって、また様々なエコロジストの
書籍、話等を聞く中で自然の多様性や、CO2削減の大切さというものが実感と
して感じられるようになってきました。
そしてその次のレベルアップが森みわさんとの出会いでした。
彼女と初めて会ったのは第一回目のドイツパッシブハウスツアーでした。
省エネ建築、及び環境保全的な建築という意味では日本では頑張っている
つもりでいました。また、日本の文献には大抵目を通していました。
しかしながら、ドイツの現地で、パッシブハウス、バイオマスエネルギーを
無駄なく使うこと、太陽光発電、風力発電を目の当たりにする中でいかに
自分が井の中の蛙であったのかを超がつくほど強烈に思い知らされました。
一週間の旅でしたが、その間バスの移動中も含めて森さんには質問攻めでした。
そういう過程を経て、私ははたから見ると一応エコロジスト的な人間に
見えるのではないか?というようになっていると自分では思っています。
自然環境を総合的に学んでいくと物理や数学に感じるのと同様か
それ以上の「美しさ」を感じます。
物理や数学の美しさがシンプルなものであるとしたら
自然環境の美しさは「複雑系」の美しさとでもいうようなものかもしれません。