2017年10月27日
今泉さんに教えてもらった電力回避可能価格。
難しい概念ですが、要するに2019年以降に各電力会社が太陽光等の発電している家庭や企業から電気を買い取った場合に、その分、石油やガスや石炭(場合によっては水力等を稼働させなくて済むみたいなのも含まれる)を買わなくても済む分だけ浮いてくる金額に相当します。
で、これの何が重要かというと2019年以降発生してくる10年の固定価格買取が終わった後の買い取り金額が一体いくらになるのか?という疑問に対するある種の答えになりうるからです。
電力会社毎に大きくことなりそうですが、
最新データである平成29年5月時点のデータで見る限り
2019年以降の買い取り単価は
北陸電力 4~5円/kWh
中国、四国、九州電力 5~6円/kWh
東北、中部電力 6~7円/kWh
北海道、東京、沖縄電力 7~8円/kWh
くらいになる可能性がありそうだ・・・
と言えそうです。
多分、このグラフ以上に確実性のある価格予測は
ないと思います。
北陸電力は日本一水力発電比率が高いので、どうしても安くなってしまいます。その分、現在の電気価格も日本で一番安くなっています。
北陸電力のエリアは元から日照量が少なく、積雪量も多いです。これに加えて10年目以降の買い取り単価がここまで低いのであれば、太陽光発電との相性は最悪の地域であるということが改めて浮き彫りになります。
この単価が安ければ安い地域ほど蓄電池、電気自動車の価値が出てきます。売ってしまえば上記の単価ですが、自家用車に充電すれば深夜電力の時間帯でも13円相当、昼間充電するなら28円相当の価値ある電気として使えるからです。