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洗濯でもレイコップでも天日干しでも死なないダニへの対処法!!

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洗濯でもレイコップでも天日干しでも死なないダニへの対処法!!
先日のNHK「ためしてガッテン」は非常に素晴らしい内容でした。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150722.html#0
お題は「今こそ!ダニ撲滅宣言」でした。
私はつねづね講演で
「梅雨時期から夏が終わるまではダニとカビと無縁で暮らしたいなら
通風せずに寒いなら除湿、寒くないなら冷房をかけて過ごしましょう。」
「梅雨があり、冬も外で干せない日が多い日本ではガス衣類乾燥機
を使うことをオススメします」
と言い続けてきました。
それが、見事に裏付けられる内容となっていました。
メモしながら番組をかじりつくように見たのですが、注目ポイントだけ
列記しておきます。
・番組では任意の20名のうち14名70%の人がダニアレルギーを持っていた。
(母集団が少ないので後でネットで調べてみると1912名対象で42%というデータが
ありました。こちらのほうが信憑性が高いので、こちらを元に4人家族で考えると
家族のうち一人もダニアレルギーがいない確率は19.5%しかありません。
ということは、8割の家庭ではダニ対策をきちんと行うべきであるということが分かります)
・ダニによる鼻炎患者予想数は2900万人と国民四人に一人
・家の中では布団が一番多い、中でも枕が危ない
・洗濯しても20%しか殺せない。すなわち80%は生き残る
・天日干しではほぼ100%生き残る
・冷凍しても解凍したら生き返る
・紫外線でも死なない
・掃除機で吸い取れるのは死骸と糞だけ、生きたダニはカーペット等では繊維にしがみついて
吸い込まれないことが多い。
(紫外線とこの結果を複合的に考えるとレイコップでは完璧ではないことが分かります)
・刺さないのはヒョウヒダニ、これは人の皮膚のかけらが大好物。だから「表皮ダニ」
ヒョウヒダニを放っておくと、それが餌になって刺すタイプのツメヒョウダニも発生しやすくなる。
・梅雨時期から夏にかけては1匹につき1日1個卵を生むので猛烈に増える
そんな非常に非常にやっかいなダニですが家庭でできる対策は以下のようなことでした。
・高温には非常に弱い、50℃なら2,30分で死ぬ。60℃なら一瞬で死ぬ。
これはダニの主構成要素がタンパク質であり、50℃を超えるとタンパク質が
変性してしまうため、生き残ることができないという理由だそうです。
あまり関係ないのですが、パッシブハウス研究所が昔から一種換気システムの給気ルートをわずかに加温するだけで
家全体を暖房できる・・・。その分セントラルヒーティングにかかる費用を節約して断熱にまわす・・・というのがパッシブハウスの
基本概念でした。そのときの加温限界温度が52℃と言われていました。わずか0.5回相当の空気をたった52℃に温める
だけで家全体を暖房するなどということは、従来の暖房では考えられないことでした。そこから逆算して得られた暖房負荷が
15kWh/㎡年というものだったのです。彼らはダクトの中で様々な生物由来の残渣のタンパク質が変性することをずっと以前から
きちんと考慮していたということです。いやはやものすごい深さだと思います。
・衣類乾燥機で乾燥させる。例えば私が推奨しているガス乾燥機乾太くんの場合、通常運転で80~100℃はあるようです。
・できれば週に一回は布団乾燥機を1時間以上かける。そのあと掃除機を40秒以上かけて死骸を吸い取る。
以上が番組の内容+私の知見をちょっとだけ入れたまとめです。
ぜんそくの原因の7割がダニの糞と死骸という情報もあるくらいです。
実際、年中湿度が高いシンガポールでは喘息患者が非常に多いそうです。
ダニアレルギーでなくても、ダニ対策はやっておくにこしたことはないと考えています。

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