平成22年度の登録数が載っている会報誌が届いたので見ていました。
これによると全国の一級建築士は34万人、二級建築士73万人に木造建築士をちょっと
足して建築士は合計109万人。
それに対して建築士事務所は
一級建築士事務所は8.5万社、二級建築士事務所は3.3万社足すと約11.8万社あるそうです。
ちなみに一級建築士事務所8.5万社のうち個人事務所が3.5万社、法人事務所が5万社だそうです。
これを見ると私が常日頃よく言っている「設計事務所で一番多いのは一人事務所、次は2人でその次は
3人で・・・」というのが裏付けられた気がしました。それが最後まで続いて一番大きな単独の設計事務所でも
日建設計の1400名くらいです。やはり設計事務所というのはそれほど大きな会社には成り得ない業態
なんでしょう。
参考までに医師免許を届け出ているお医者さんが約30万人、
弁護士さんは約3万人だそうです。
こうやってみると、お医者さんと一級建築士の人数はほぼ同じだということ
弁護士さんはその1/10しか居ないということが分かります。
さらにいうと、お医者さんには皆さんしょっちゅうお世話になりますが、建築士の
お世話になることは普通の方なら生涯に1,2回。それにプラスして2級建築士を入れると
お医者さんの3倍の人数がいるわけですから、建築業界は人が余っており、医師は
足りないのであろうことは容易に想像できます。
弁護士さんに関しては1/10ですが、そもそも一般人で弁護士さんのお世話になった
ことがある方の和自体が数人に一人いるかいないかだと思われます。そう考えると
この人数も納得いきます。
私も仕事柄いろんな方に会うのですが、お医者さんに会う機会よりも弁護士さんに会う
機会の方が圧倒的に少ないように思います。やはり統計どおりの結果なんでしょう。
同じ観点からいうと、国内航空会社に務めているパイロットの数は6000人程度らしいです。
日本では2万人に一人しかいないということになります。ということで、私はパイロットの知り
合いは一人もいません。これも非常に納得できる結果です。