テクノフォルム社、住宅展示場、ローテンブルクを見学しました。
ここ数日バタバタでブログを更新する暇もありませんでした。
やっと時間ができたので、ここ数日の様子を書いてみたいと思います。
まず、最初ですが、今回招待して下さったテクノフォルム社の向上及び
会社見学に伺いました。窓の内側部材と外側部材の間に挟むサーマルブリッジ
と呼ばれる樹脂、及び断熱材でできた部品を作っている会社です。
また、その分野では世界最大級かつ、世界最先端の技術力を持っている
会社です。サッシの内側で普通なら見えない部分ですが、そんな隠れた場所に
これでもか!といわんばかりのノウハウが詰まっていました。ヨーロッパでは
内も外もアルミでありながら、U値(熱貫流率)が1.0くらいという驚異的なアルミサッシが
存在します。そういう超高性能を支えている技術の中身を見ることができました。
さらには、今世界各国の窓の法的基準がどうなっているのか?ヨーロッパは
もちろんのこと、中国を含めたアジアの現状とこれからの展望も教えて下さいました。
やはりですが、そんな世界各国の基準から見ると、日本の窓の基準はかなり
遅れているということを改めて知ることとなりました。
翌日にはまず、ドイツの住宅展示場を訪れました。一箇所に40もの住宅が並んで
おり、日本の住宅展示場と同じような雰囲気でした。しかし、やはり展示場は展示場で
あくまで「夢の世界」であり、リアリティーが感じられませんでした。また、40のうち
パッシブハウスレベルだったのは3社くらいだったように思います。本国ドイツに
おいてもパッシブハウスは「究極の高性能住宅」という認識があるということがよく分かりました。
また、テクノフォルムの技術者もパッシブハウス研究所のやっていることは本当に
先進的で、研究所の認定をもらうことは非常に重要な意味があるということもおっしゃってました。
それが終わると、しばしの観光ということで、ローテンブルクにいきました。
町のすべてが高さ10mくらいの石の擁壁で囲まれたこの街はまさに現存する
中世の街そのものという感じでした。本当なら丸2日くらい歩きまわってみたいところでしたが
2時間ほどしかなく、ちょっと残念ではありましたが、それでも本当に行けてよかったです。
ローテンブルクは特殊だとしても、やはりドイツの街並みにはいつもため息がでるような
美しさがあります。普通のホテルからの眺め、アパートや道路の一角などどこからどう見ても
建物と外構がきれいに納められています。街の至る所に高木があり、地面には芝などの植裁が植えられています。
いうなれば、街中も含めて国中が雑木林の中にあるような感覚とでもいえばいいでしょうか?
また、京都いくと、他の街にはない統一感や美しさを感じると思いますが、あの感覚がほぼ全国に
広がっているともいえるでしょう。こんな中で老若男女が生涯を暮らしているからこそ、建築、車等
あらゆるものにおいて非常にハイセンスな結果が表れてくるのではないかと思います。
ほんの数カ月でもいいので住んでみたいと思わせてくれるのがドイツの懐の深さです。