とあるリサーチ会社から「今後の高断熱高気密住宅の展望を教えてほしい」と連絡がありました。某大手家電メーカーからの依頼で私を含む三名に指名があったとのことでした。
昨日ZOOMで遠隔会議しましたが、そもそも高断熱高気密住宅をどのように定義するのか?改めてその難しさを感じました。
まず高断熱といってもそれを基準レベル、G1,G2のどのあたりにするのか?
高気密というのはC値を国がかつていっていた5というありえない数字にするのか?もう少しはましな2という数字にするのか?本当に三種換気でも一種換気でも実効性が出てくる1という値にするのか?
仮にそれらが決まったところで、現時点においてもそれらの棟数を把握することは極めて難しいです。ましてやそれらが将来どのように推移していくのかを予測することはかなりアバウトな数字をもってしても非常に難しいことを伝えました。
ただ。。。一条工務店の営業マンが全国3000人体制で年間40万組程度の住宅建築希望者にたいして超高断熱の重要性を説明しています。その効果は着実に浸透していることはお伝えしておきました。
打ち合わせが終わったあと、気がついたのですが、高断熱高気密住宅と定義するもっともしっくりする定義は「気密測定を全棟、もしくはほとんどの住宅で実施しているかどうか?」というのがいいと思いました。
気密測定を全棟しているということはC値を1は切っているでしょうし、UA値も0.6は軽く切っていると思われます。また冬の日射取得や夏の日射遮蔽もある程度取り組み始めている比率がやってない会社よりはかなり高いと考えられるからです。