グーグルは世界最大の社会民主主義企業かもしれない。
アップルには結構なお金を払ってきたと思いますが
グーグルにお金を払ったことがありますか??
おそらく殆どの方がないと思います。
でも彼らの売上高は年間7兆5000億円と日本の年間予算96兆円の
8%にも相当します。
彼らの収入の大半は企業のホームページが検索結果の上の方に
出るようにするために、企業が支払っている広告収入にあります。
昨年はトマ・ピケティが所得の再分配の必要性を訴えました。
今年はアメリカ大統領選挙にてバーニー候補が社会民主主義
(北欧のような高福祉国家)を謳って予想外の大躍進を繰り広げて
います。
でも、確かに裕福なものからたくさん取って、貧しいものに
分配すれば格差は少なくなります。しかしながら、富裕層は
当然反対するので両者ともにうまくいく政策というのはなかなか
難しいのが現実です。
ところが、グーグルに関してはこれをお金を持っている企業自らが
「お金を払わせて下さい」という状況を作り上げ、その利益を
元にネットが見れる世界のすべての人に無償でサービスを提供
しています。
グーグルが出てくるまでは何かを調べるには本屋か図書館に
行かねばなりませんでした。それでもわからない時はさらに遠くまで
行かなければなりませんでした。これにかかる時間と交通費の節約
分だけでも無料どころかお金をもらっていることに相当します。
計算したことはありませんが、私はグーグルからおそらく100万円を
軽く超える価値を受け取っていると思います。
これは富裕層も貧しい人にも折り合いをつけて、所得の再分配をやっている・・・
今日、そんな考えが急にふっと頭に浮かびました。
実際、発展途上国ではその影響力は我々以上に大きいようです。
途上国の一般市民は固定電話はひくことができませんでした。
しかし、電波で拡散するためスマホは結構普及しています。
その結果、農産物をはじめとする収入源を一番高値で買い取って
くれるところを探すことができるようになっています。また、情報が
なかったが故の搾取に気づくこともできるでしょう・・・
そう考えると、グーグルという企業は世界最大の社会民主主義企業
だなと思った次第です。