2,3年前から床下エアコンをよく使っています。その効果が抜群にいいので
施主様の感想を交えながら書いてみたいと思います。
今現在の当社の仕様はローコストかつ面積が小さい、いわゆるQ値的に最も
不利な住宅でもQ値は1.8以下くらいはなるようになってきています。
そのくらいの家で南からの日射をきちんと取り入れる設計にしていると、
1台のエアコンを深夜の電気代が1/3の時間帯に運転しておけば
朝7時以降は晴れた日であれば、夕方まで無暖房で過ごせます。
こうすれば、蓄熱暖房機の1/3の光熱費で済みますし、イニシャルコストも
25万程度です。そしてもちろん冷房としても使えます。
年末に引き渡したお客様に電話したときの感想はこうでした。
「いくら松尾さんが温かいとはいっても、今まで住んでいたマンションよりは
寒いと内心覚悟はしていました。ですが、実際一番寒い今の時期に寒がりの
私でも家中どこに入っても寒いと思うことがありません。本当に快適です」
という感じです。ちなみにこの家はLDKだけで35帖近くあり、天井高もかなり
高い上、間仕切りはほとんどない住宅です。
今のところ暖房はこのシステムはローコスト版でも標準、さらに2階は小屋裏
に設置する1台のエアコンで全部屋冷房が効くようにしています。これを
上回る、イニシャルコスト、ランニングコストのパフォーマンスを持つ方法を
今のところ思いつきません。
もちろん、完璧な温度制御、湿度制御を望むならこれより200万アップくらい
出せばいいものはあります。そのあたりは、自分がどこを狙うかによって選択肢は
変わってきます。