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数学はなぜ世界を説明できるのか?

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日経サイエンスの最新号の表紙に書いてあるこの言葉に惹かれて
買ってしまいました。私も学生のころからずっと疑問に思っていたことです。
アインシュタインもそのことに関してかなり疑問をもっていたようで
彼の言葉でいうと
「経験とは独立した志向の産物である数学が、物理的実在である対象と、
これほどうまく合致しうるのはなぜなのか?」
ことらしいです。
アインシュタインとは思考のレベルが違いすぎるものの、疑問の感じ方に
関しては全く同じです。
実際に相対性理論でも量子力学の世界でもそうですが、
その方程式を考え出した人たちが、方程式自身から正しい物理原則を
新たに発見することが多々あったのはまぎれもない事実です。
今現在でいうと、宇宙の実際の観測結果と数学を駆使した計算から
宇宙を構成する要素のうち、今現在の物理学で理解できるのは
全宇宙のうちのたった4%(原子、はもちろんのこと、クオーク、や
ニュートリノといったもっと細かいのも全て含めて)しかないことが
分かっています。
23%は暗黒物質(正体が現時点では分からないが3候補くらいはあるらしい)
73%は暗黒エネルギー(正体の糸口すらつかめていない)
ということで、全宇宙の96%は分かっていないことになります。
科学やインターネットが発展し、普通に生活をしているだけだと
最近全て分かったような気になってしまいそうになることがあります。
しかしながら、宇宙の4%しか分かっていないのが現実です。
それどころか、この宇宙が一つであるかどうか・・・。
今はそれすら分かっていない状態です。
物理学最大の謎である相対性理論(宇宙のようなマクロの世界を表す)
と量子論(原子のようなミクロの世界を表す)の矛盾に関してはいまだに
解けていません。この矛盾を解消する理論のことを大統一理論といいますが
これを成し遂げた人はアインシュタインに勝るとも劣らない名声を得る
ことは間違いないと思います。(一人ではないと思いますが)
この矛盾。「解けなくても別に困らない」と思われやすいですが
実はビッグバンが起こる瞬間を説明できないということが言われています。
ビッグバンの瞬間は広大な大宇宙が一点に集約している瞬間です。
すなわち相対性理論も量子論も同時に必要になる瞬間です。
そのときに理論自体に矛盾があるようでは深く追求することができないのは
当たり前のような気がします。
とはいえ、実はこの大統一理論の候補としては実は20年以上前から
有力な候補があがっています。それが「超ひも理論」です。
これがまた強烈な理論で、まさに数学が生み出した産物というふうに
言われています。この理論を深く詰めていくとこの世は11次元あると
いうことになり、宇宙はたくさんあるということが導かれてきます。
ところが、これを観測しようとすると、膨大なエネルギーが必要となるため
検証することができません。
全く個人的な理想論ですが、死ぬまでにこのあたりがクリアになって
人生最大の「なるほど!」という体験をすることができればラッキーな
世代であったといえそうです。

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