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「車のエアコンは家庭用エアコンより30年ほど進んでいる」という内容を見つけました。

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「車のエアコンは家庭用エアコンより30年ほど進んでいる」という内容を見つけました。
最初に今週末の姫路での講演会を再度告知しておきます。参加希望の方はご予約ください!
http://www.matsuosekkei.com/kengakukai.html
ずいぶん古い本ですが、私が大好きな自動車評論家で福野礼一郎さんという方がいらっしゃいます。
彼の本で「クルマはかくして作られる」という本があります。2001年の本なのでもう13年も前の
本ですが、彼が他の自動車評論家と大きく異なるところは、ほとんどの自動車の部品工場を実際にまわり
その仕組まで含めて研究し、また自分である程度理屈を理解できるところまで掘り下げているところです。
自動車評論家もいい加減なコメントが多い人が多いと感じる中で気骨あるコメントをする数少ない
方だと思っています。
そんな彼の本をじっくり読んでいると
エアコン工場を見学しているところがあり、デンソーさんを見学した時の様子が書かれているのを発見しました。
エアコンの仕組みは熱がわかっている人にとっても少々難しいところがあるのですが、非常に分かりやすく説明
がされていました。おそらく今まで見た中で最もわかりやすい説明であったといえるでしょう。
その中でも特に面白かった部分を抜粋して書いてみたいと思います。
・カーエアコンというのは家庭用エアコンよりずっと強力なんです。例えば冷房能力で比べますと、家庭用エアコンでは 一般的に6畳間用で2.5kW(これは少々間違いで実際には2.2kW),10畳用で4kW(同2.8kW)くらいのものが使 われているんですが、クルマの場合は車室内の床面積2.5畳分に対して5kwですからね。(5kwの冷房能力は1 6畳用に相当)単純計算5倍ですよ。住宅と違ってクルマの車体は断熱がなされていないので炎天下車内はすぐに50
℃60℃になる。これを数分間でクールダウンするにはそれくらいの大容量のやつじゃないとまったく役に立たないん
です。
・カーエアコンは大きさ、重さともに家庭用エアコンの3分の1か4分の1程度しかないはずだ
・「コンパクトなのに家庭用よりずっと強力というカーエアコンの秘密は技術的にはどのあたりにあるんでしょう」
「まあ言ってみれば各構成部品の効率ですね。エバポレーター、コンデンサー、コンプレッサー、この20年間で
どんどん気候的に進歩して小型軽量化、高効率化してきています。家庭用エアコンに使っている各ユニットはクルマ
でいえば1970年代のレベルですからね」(この本が書かれた2001年からすると30年遅れに相当)
・「最近の家庭用エアコンはようやくエバポレーターの下流に電熱ヒーターを入れて「除湿モード」で冷気を温めて出す なんてのが出てきましたが」(再熱除湿のこと、私がいつも行っている「ドライ運転は冷房運転よりエネルギーを食い ますよ」という理由)「ははあ「夜寒くならない除湿ができる」ってさかんに宣伝している・・・」「クルマではとう の昔からやってるんですけどねえ」
とまあこんな感じです。実際の本には部品や工場の写真もふんだんにあり、解説も本当に丁寧です。エアコンのページのためだけでも読む価値はあるといえます。
住宅の断熱、省エネ技術全般ではドイツに大幅に遅れている日本ですが、カーエアコンに関してはオペル、BMW、アウディ、ポルシェ、VWといったそうそうたるメーカーがデンソーの製品を採用しているそうです。やはり設備に関しては日本の技術力は世界一だということでしょう。
また車の平均部品数は3万点と言われています。仮に車1台300万円としてもひとつの部品の平均単価は
100円となります。超量産効果によって超高性能な部品が超ローコストで採用されている・・・。
自動車というのはその出来具合にたいしてあまりにも安い商品だということらしいです。住宅業界とは
全く真逆の業界といえるかもしれません。
だから自動車業界の人が大手住宅メーカーの工場を見ると生産性の低さに愕然とするということなんでしょう。

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