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社員2名のプランがはじめて甲乙つけられませんでした。

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松尾設計室ではプランを考えるのは自分を含めて4名います。いつも1名~3名(大半が2名まで)がプランを作ります。5年前であれば8割がた私の書いたプランでしたが、今だと5割いくかいかないかくらいまで減りました。私がプラン作成に参加するときもあれば参加しないときもあります。ただ、参加しても社員のプランの方が良ければそちらのプランを採用します。いずれにせよ、全プラン私がチェックした上での採用に至るのは言うまでもありません。

今回のプランでは私は作っておらず、2名による一騎打ちでした。通常10分も見ないうちに私の中では明らかに優劣がつきます。今回は初めてのことですが、いくら図面を見ても優劣が付けられないというはじめてのことでした。どちらのプランも全然違うのですが、それぞれ非常に良く出来ていたからです。

ところが。。。

等時間日影図を見ていると両プランとも一番日当たりが良い場所は捨てて2番目に日当たりが良い場所を重視していました。「ん???」と思い、もっと良いプランができるのではないかと思い、結局「自分も作る!」と思い立ってプラン検討をはじめました。そうすると、要件を考えていくとどうやっても一番日当たりがいい場所は捨てざるを得ないことが自分でも分かりました。ちゃんと考えた上でふたりとも同じ結論に達していたのです。。

いつもであれば負けの側のプランには趣向の問題ではなく明らかな改善ポイントがあったりするのですが、今回は両方とも極めて高いレベル。あとはお施主様の好みが決めるのみ。。という感じでした。

こういう感じのチェックができるようになったことに社員の成長と会社の歴史の長さを感じた次第でした。最近工務店さんの図面を見る機会が多くなり、恐縮ながら指摘項目だらけというか、基本が出来てない図面を見る機会が多かっただけに余計によく見えたのかもしれません。まともな設計者を一人育てるにはたくさんの良い作品を見せ、たくさんのプランを書かせ、そして悪いところは指摘し、良いところは褒める。それを5年以上繰り返す。さらにプラスして本人のやる気と素養が伴わなければこの領域には来られない。。。そう感じた非常に満足感が高い1日となりました。

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