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予熱と太陽光だけで20℃を夕方まで維持した見学会

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見学会が無事終わりました。予約されていた方以外にもたくさんの方が
こられ、最後までずっと忙しい状態が続きました。
今回の見学会は施主様宅のエアコンを移設するため暖房器具が一切ない
状態での見学会でした。そこで、2日前からデロンギのヒーターなどを持ち込んで
朝夕温度を確認しながら徐々に家を暖めていました。10帖用のエアコン1台程度の
熱量でしたが、1日目は家自体が冷え切っているので14,5℃までしか上がりませんでした。
しかし2日目には躯体がすべてひととおり温まったようで全体が20℃位迄あたたまっていました。
見学会の朝に20℃に達していたので9時の時点で暖房器具はスイッチオフの上
1台のみ残してあとは撤去。
42坪かつほとんど間仕切りのない大空間、外気は平均して5℃くらいでしたが、夕方5時まで
全室20℃を下回ることはありませんでした。床壁、天井のどこを測っても温度差はだいたい
1.5℃以内。来られる皆さんその暖かさに驚かれ、子供にいたっては「暑い」という言葉まで
聞かれました。
断熱性の悪い家ですと、室温が20度では寒くて過ごせないと思います。温度計が20℃を
指していても床の温度は15℃を切っているような場合が多く、窓表面にいたっては10℃を
切っている場合も多いからです。こうなると冷えた面からの冷たい輻射の影響が大きいので
すが、躯体の性能が高いと面全体の温度が高いので室温が低くても非常に暖かく感じます。
個人的な話ですが、私は輻射環境に敏感で壁面が冷えた場所にいると室温が高くても非常
にトイレが近くなるのですが、昨日の見学会では9時から4時まで大丈夫といえばわかって
いただけるかと思います。
輻射の影響は表面ではなく芯まで届きやすいと言われています。暖房器具がなかったからこそ
改めて外皮性能の重要性に気付かされた見学会でした。
最後に見学会にご協力して下さったO様、ありがとうございました!

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