やっぱりあった!!「盲腸(虫垂)」の存在理由
今朝、新聞を読んでいて「なるほど!!」
と思わされたのが表題の内容が書かれた記事でした。
これまで盲腸といえば「なぜあるのかがわからない」と言われてきた謎の部分でした。
しかしながら、人間の体に無駄な部分などないと思われるわけで、なにかの理由が
あるんだろうな?と漠然と考えていました。
ところが、明確な存在理由は今まで知られてこなかったような気がします。
ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表されたところによると
「腸に免疫細胞を供給し腸内細菌のバランスを保っている」
「虫垂でできた免疫細胞が大腸と小腸に移動していることも確かめており
虫垂が腸内細菌のバランスを保つのに役だっていることがわかった」
そうです。最近は腸内細菌は健康を司るだけでなく脳(考え方)にまで影響を
及ぼすものとして、ものすごく注目を集めています。その腸内細菌のバランスを
保っているとなると、不要どころか超重要な臓器であることがわかったことになります。
つい先日ドイツに行った際、「森を守るためには枯れ木を残しておく必要がある」
という貴重な話を聞きました。
枯れ木を残しておかないとキツツキが生きていくことができず、キツツキがいなければ
その他あらゆる虫の存在も減ってしまい生物多様性が大きく損なわれてしまうということでした。
枯れ木一本でもものすごく大きな存在理由を持っているということでしたが、ともすれば
「ないほうがいい」ということで消されてしまうのに実は重要な役割を担っています。
そういう点において大きな共通点を持っていることに気がつきました。
すでに盲腸にかかってしまって虫垂を取ってしまった人にはショックな話ですが、
非常にためになる面白い記事でした。