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耐力面材がなく、筋交いだけで耐力を取っている住宅は危ない。

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耐力面材がなく、筋交いだけで耐力を取っている住宅は危ない。
昨日エネパス協会の今泉さんと話をしていたら、熊本大震災の話になりました。現地を見てきた所、筋交いだけで合板等の面材がない住宅の被害率が高かったとおっしゃってました。
今日、事務所に来て最新号の日経ホームビルダーも熊本の構造被害特集が組まれておりその中でも全く同じことが書かれていました。
記事内ではさらに、耐震等級2でも1軒ではありますが、倒壊した住宅があるという実例が書かれていました。
ここ半年くらい格安系のパワービルダーさんからの講演依頼が増えたので、彼らの実態もある程度知っています。ホントにシビアな価格勝負の世界なので、そういった会社の構造はたいてい構造用面材がありません。柱の外側には透湿防水シートが通気胴縁でとめつけてあり、その上に仕上げの乾式サイディングで終わり・・・という会社が大半だと思います。
しかしながら、この手の工法でも確認申請は通ってしまいますし、なにより格安であるが故に一番数は出ています。
悪いことは言いません。このような仕様で建てている工務店、パワービルダーさんは早急に改めることをお勧めします。
お客様の生命のことは当たり前ですが、自分のエリアで築年数が浅い物件で大倒壊したときの、訴訟リスク、自社の評判の激的降下を考えても改善しないという選択肢はありえないと思うのです、数年待てば建築基準法が改正される可能性も十分にありますが、そんなことを待っている余裕も必要も全くありません。

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