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加湿器の分類

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2月19日
朝に引き続いて前にも書いたことがあるかもしれませんが、改めて加湿器の分類を説明します。
家電量販店に売っている加湿器は大きく分けて下記の4タイプに分類できます。
気化式
ハイブリッド式
スチーム式
超音波式
まずは分かりやすいスチーム式
単純に水を温めて気化させる方式です。
加湿力も強く、室温も下がりません。
ただし、COP1で加熱するのでものすごく電気を食います。
そして加湿する力が強すぎるがゆえに、障子がグニャグニャになったり、結露やカビの被害が出やすいのもこの機種の特徴です。
昔はよくみかけましたが、最近はまず見かけることがなくなったように思います。
超音波式
超音波で水を微振動させることで水を小粒化し加湿する方式。
電気使用量も少なく静かです。
ただ、少容量のものが多く加湿力は弱いものが多いです。
掃除が行き届かずにカビや雑菌が中で繁殖した場合、そのまままき散らしてしまうという大きな欠点を抱えています。
加湿器病という言葉がありますが、それは主にこのタイプの加湿器を使った場合に起こるといってもいいでしょう。
雑貨屋さんにおいてあるおしゃれな加湿器はたいていこのタイプです。
気化式
下部の水桶に水をためておき、円盤形状のプラスチック板20枚程度、もしくは細いナイロン糸を編み込んだスポンジ状のものを回転させます。
その水濡れした円盤が空中にあがってきたところでファンで風を当てます。
要するに表面積を広く確保することで大量に気化させるだけのきわめて原始的な方式です。
ファンの消費電力のみなので、消費電力は極めて少ないのが特徴です。
大型のものもパナソニックから発売されており、個人的にはこれが一番お勧めのタイプです。
ハイブリッド式
基本的には気化式ですが、風が温められた温風であることが特徴です。
最も省エネな気化式よりは多少エネルギーを使いますが、即効性があります。
その他特殊な加湿方式
ダイキンエアコン「うるるとさらら」
非常に有名です。
一部屋だけを加湿するならいいと思いますが、高断熱住宅で家全体を1台のエアコンで暖房するという場合には加湿量が全く足りません。
それと加湿を入れた瞬間に消費電力がかなりあがってしまいます。
説明書には小さく記述がありますが、そこまで読まれている方はほとんどいないかと思います。
それでも給水と掃除の手間がいらないという強みはあります。
基本原理は室外機にて外気中に存在する水分を集めてそれを室内に放出するという仕組みです。
ダイキンデシカ
基本的な加湿原理はうるるとさららと同様です。
ただ容量が全く異なります。
家一軒分を余裕でカバーします。
ただし、機能は加湿と除湿に限定されます。
給水も不要です。
夏においてもエアコンではほぼ不可能な相対湿度40%まで落とすことが可能です。
惜しむらくは加湿除湿だけのために150万程度もかかること、加湿、除湿の効率がそこまでよくはないこと。
ほとんど売れていないので廃版になった場合、代替機種は存在しないので一代限りだということです。
経験上お医者様は湿度にこだわる方が非常に多く、またお医者様は予算に余裕がある方が多いです。
その結果、お医者様はこの機種を使いたがる傾向が強いです。
一条工務店でオプションとして設定されている「さらぽか空調」というものはどうやらこのダイキンのデシカの権利を買い取って長府製作所に作らせているものだと推測されます。

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