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おそらくここ10年で最も衝撃を受けた本

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2013年現在世界人口は71億人と言われているようです。
そんな中で今生きている人間で、100本の指に入るような天才
と言われる方がいらっしゃいますが、昔からそういう方の思考内容や
パターンに非常に興味がありました。
よって自分がそうだと思う方の本はかなり読んできたように思います。
そんな中で今日紹介する本はいつも私がよくやっている「本の数珠つなぎ」
でたまたま見つけた本です。
元になった本はこれまた日本では間違いなく最高レベル、世界的に見ても
おそらくそうであろうと思われる生物学者の長沼毅教授の本でした。
引っ張りましたがその本とは
レイ・カーツワイル「ポスト・ヒューマン誕生」(2007年発行)
とちょっと古い本です。
副題は「コンピュータが人類の知性を超えるとき」
とあり、帯には
「生物の限界を超え、2045年、人類はついに特異点に到達する」
と書かれています。
裏帯にはビル・ゲイツのコメントとして
「レイ・カーツワイルはわたしの知る限り、人工知能の未来を予言いうる最高の
人物だ。ITが急速に進化をとげ、人類が生物としての限界を超える未来を、本書は
魅惑的に描いている。そのとき、われわれの人生は想像もつかない大変革を経験するだろう。」
と書かれています。
数えてはいませんが、おそらく年間100冊以上は読んでいるので
10年なら1000冊以上読んでいると思いますが、その中でも
おそらくいちばん大きな衝撃を受けたと思います。
私は癖でいいと思ったページは端を三角に折るのですが600ページの
うち大半のページが折られるという元から分厚い本がさらに分厚くなってしまう
ほどの内容でした。
私がチンケな説明をすると、この本の内容が汚されてしまいそうなので
説明はあえてしません。
ただ、今までの未来予測をことごとく的中させてきた著者が
2045年には特異点:人間の能力が根底から覆り変容するとき
が来ると予想しています。
彼は1947年生まれなので現在66歳、
2045年まで生きようと思うと98歳になっています。
彼はこの人が神の領域に達する瞬間を見たいがために
抗加齢医学の権威であるテリー・グロスマンと協力し、
1日に200ものサプリメントを摂取し、完全なる体調管理を行なっている
とのこと。
そういうわけで彼の肉体年齢は実年齢よりも相当若く保たれているとのことです。
寿命に関してもほんの100年ほど前まで40台で亡くなる方が多かったのが
いまでは80台は当たり前になってきています。今の医学の進歩があれば、
これもまだまだ伸びることは不可能ではないと思います。
私は2045年は69歳です。祖父母が全員90前後まで生きていることを
考えると、よほどのことがない限り2045年は無事に迎えることができると
思います。人類史数万年の歴史の中でこんな貴重な瞬間に立ち会える可能性が
高い時期に産まれることができたのは本当に本当にラッキーだと思います。
この本はそれなりに難易度も高く読むのに時間がかかりました。しかし、
読みながら「いつまでも読んでいたい。読み終わりたくない」と思わせてくれるほど
他の本ではお目にかかることのできない内容ばかりでした。
これほどの知的興奮はしばらく得られないだろうと思いながら、
同じく天才と崇めている「ジャレド・ダイアモンド」の新作
「昨日までの世界」の上下巻が今日届いたので、しばらくは
これの読破が就寝前の楽しみになりそうです。

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