「日本人の顔」という本に100年後の未来顔というのが載ってました。
「日本人の顔」という本に100年後の未来顔というのが載ってました。
出版が1999年とかなり古い本ですが、普通の文字の本にしては頭蓋骨や
挿絵、コンピュータグラフィックによる画像も適宜挿入されている面白い本でした。
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%A1%94%E2%80%95%E5%B0%8F%E9%A1%94%E3%83%BB%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E9%A1%94%E3%81%AF%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BESOPHIA-BOOKS-%E5%9F%B4%E5%8E%9F-%E5%92%8C%E9%83%8E/dp/4062690489/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1402579340&sr=1-3&keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%A1%94
まず日本人の祖先を縄文人と弥生人に分けてそれぞれの似顔絵があります。
私なんかは完全に弥生人の顔立ちです。ひげやまゆが薄く、あっさりとした感じとでも
いえばいいでしょうか・・・
逆に縄文人というともみあげからひげまでがつながり、肌は若干浅黒く
目はギョロッとした感じで、しっかりした顔立ちという感じです。
沖縄のような南方や北海道のイヌイットのような顔立ちといえばわかりやすいかも
しれません。
大半の日本人は弥生人7割、縄文人3割くらいの比率で混血されているようなのですが
地域によって、どちらが強く出ているかという差はあるようです。
西日本では弥生人が多く、東日本には縄文人が多い。
九州に限っていえば北部は弥生人、南部は縄文人の特徴が強い
北部九州から近畿地方にかけては弥生人の特徴が強い
とのことでした。
また、鼻の大きさや幅、高さが人種によって異なるのはその地域の気候にあわせて
鼻の粘膜のエアコンディショニングを最適化するためだと書かれていました。
これも全くもってそうなんだろうと同感できました。
他にも寒冷地域ほど体が大きくなり、高温多湿地方では小さくなる。
これは体が大きいほうが熱が逃げにくくなるからです。
また、たった数世代の間でも顔の骨の形状は大きく変わるというのも非常に興味深く読みました。
徳川将軍の遺骨を入念に調べた結果が出ているのですが
一般的な江戸庶民に比べて食べるものが柔らかかったことから
顔の長さが極端に長く、幅が極端に狭い、鼻の幅も極端に狭い
あごが縮小している。またそれによる歯並びの悪化・・・
まるで現代人の話を聞かされているようですが、本の中では庶民の頭蓋骨と
家茂の頭蓋骨の写真が乗っていますが、誰がどうみても明らかに縦横比が
異なるのがわかるほどでした。
また最後の方に、CGで合成された
50年前の男子高校生の平均的な顔と
現代のものが両方掲載されています。
明らかに現代の方が面長になって、顎が細くなっています。
しかし、さらに話を進めて、同じペースで進化した場合の
100年後の高校生の未来顔が掲載されています。
これはよく宇宙人特集で出てくるような顔立ちです。
正面から見た感じは完全に逆三角形で極端に細長くかつ
顎が異常に細く長くなっています。現代に生きる私の感覚からすると
決して男前ではありません・・・。しかし、おそらく今後私達の孫やひ孫の世代は
こんな顔になるんだろうな・・・そう思わずにはいられませんでした。
あえて写真は載せませんでしたが、興味のある方は買って読んでみて下さい!