教養の無さを思い知らされた1冊
ここ3年くらいでは最も分厚い本を読み終わりました。
尊敬している立花隆さんの最新著作で
「立花隆の書棚」という本です
http://www.amazon.co.jp/%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E9%9A%86%E3%81%AE%E6%9B%B8%E6%A3%9A-%E7%AB%8B%E8%8A%B1-%E9%9A%86/dp/4120044378/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1373456935&sr=1-1&keywords=%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E9%9A%86%E3%81%AE%E6%9B%B8%E6%A3%9A
厚さはなんと5.5cm!!カバンの中に入れて持ち歩くのがかなり
ヘビーでした。
立花隆さんといえば「知の巨人」としてあまりにも有名です。
猫ビルという自宅兼書庫のようなビルを所有しており、地下1階
地上3階がすべて本で埋め尽くされています。それだけでは入りきらず
別の場所も借りているそうですが、蔵書だけで8万冊くらいあるそうです。
日本最大の書店の蔵書数が100万冊前後らしいです。しかも立花さんが
読まれている本はベストセラーに入るような「読みやすい」本ではなく
非常に難易度の高い本が多いのです。さらにいえば、他の読書家と大きく異なるのは
科学技術分野に関する本も科学者顔負けなくらい専門書で読まれているということです。
そんな立花さんの書棚を一段一段歪みを補正しながらプロのカメラマンが撮影し
さらに合成した写真がすべて掲載されています。分厚いですが、その半分くらいが
非常に高品質な紙にカラー印刷された書棚の写真となっています。美的価値としても
価値の高い本だと思います。
その本棚の写真ごとに立花さん本人による各分野の解説が書かれています。この解説は
非常に平易に解説されているのでとても読みやすくなっています。
一冊読み終えると、ものすごく幅広い分野を浅く広くいろんなことを知った気分に
少しだけ酔うことができます。
しかし、次の瞬間「いかに自分が平易な本しか読んでこなかったのか?」
「好きな分野の本しか読んで来なかったのか?」ということを思い知らされます。
全ての本を読もうとは思いませんが、何冊か「どうしても読んでみたい」「絶対に読まなければ
ならない」と思える本があり、10冊くらい注文はしました。
真贋がわかりにくい情報が多い世の中ですが、この本を読めばスッキリさせられる部分が
多いことも事実です。好奇心の強い方にはオススメの一冊です。