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鼻の中には暖房器具、冷房器具、加湿器が入っているということがわかりました。

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鼻の中には暖房器具、冷房器具、加湿器が入っているということがわかりました。
エアコンは暖房、冷房、除湿の3機能を兼ね備えたすぐれものですが、加湿と
除湿が違うだけで両者とも3機能を兼ね備えているところが似ていると思いました。
鼻の奥2cmのところにある鼻甲介(びこうかい)という部分がこの3機能を
まかなっているのですが、たった1秒で冷たい外気も暑い外気も適切な温度
湿度に調整して気管に送ってくれるそうです。
実際サウナ、冷凍庫のような厳しい空間で鼻栓をすると苦しくて5分も持たない
という実験がなされていました。
「鼻がつまる」
というのは何かものが詰まっていると感じている人が多いようです。
しかし、実際には気化式加湿器のような形状をした鼻甲界がはれることに
よって空気が通りにくくなる・・・これが鼻が詰まるという現象だそうです。
鼻呼吸には他にもフィルター機能もついています。
こう考えると鼻呼吸の重要性、口呼吸の害悪がよーくわかりました。
ちなみに健常な全ての人が、3時間置きくらいに右の鼻、と左の鼻が交互に
詰まったり通ったりしているというのも実験でやっていました。
そうすることで、この優秀な鼻甲介という部位を休憩させているのだと
考えられているそうです。
除湿という機能は言ってませんでしたが、加湿は行われています。
そのため鼻水は1日に1~1.5Lも出ているそうです。
鼻で加湿し切れなかった場合、気管の繊毛細胞が乾きやすくなります。
ここが湿っていると入ってきたウイルスが繊毛細胞の表面の水分と一緒に
胃に流されて胃酸で死滅します。
ところが、乾いていると繊毛と呼ばれる毛の先のようなところからダイレクトに
ウイルス感染するのですぐに感染してしまうという理屈です。
日本の冬は約7ヶ月あり、外気、学校、職場、自宅、公共交通機関の
ほぼ全てが乾燥しています。冬場理想的な湿度が保たれているとしたら
プール、銭湯、最新型のオフィスビルくらいではないかと思うくらいです。
結露しているから水分が多いわけでは決してありません。
繊毛細胞が乾かない程度の理想的な水分量の目安は
理想的な相対湿度=130-4×室温
くらいです。

20℃なら50%
10℃だと90%にもなります・・・
鼻の中には暖房器具、冷房器具、加湿器が入っているということがわかりました。

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