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ファイスト博士との対談&豊橋講演

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ファイスト博士との対談&豊橋講演
今日は愛知県豊橋市にて講演してきました。
ちょっとだけですが、いつもと違うスタイルで講演にチャレンジしてみました。
完璧にこなせるようになるにはもう少し慣れが必要な気がしました。
もうすでに5日も前のことになりますが、4月16日に東京でファイスト博士に
対談したときの感想を書いておこうと思います。
昼過ぎに中国から羽田入りした博士は東京の首相官邸のすぐ横にある
キャピトルホテル東急にチェックインされました。そこのレストランの
個室にて森さんともども対談を2時間程度行いました。
簡単な質問やネットで調べればわかるようなことを聞いても仕方がないので
博士じゃないとわからないようなことで、常々疑問に思っていたことをきれいに
解消することができました。
博士と話しをしている中で博士がPMV(温冷感を測る指標)を開発した
デンマーク人、ファンガー博士のことを大変尊敬しているということが分かりました。
私も前々から「30年以上も前にあれだけ複雑な指標を開発したなんて、どれだけ
の天才なんだろう?」と思い続けていたので、気持ちがよくわかりました。
ですので、私のパソコンにも博士のパソコンにもPMVの計算ソフトがバッチリ
インストールされています。
対談が終わると、次は10名ちょっとでの懇親会を行うため、東京タワーの
ふもとにある「豆腐屋うかい」まで移動しました。
何度か行っていますが、日本人でもうっとりするような庭園のうしろに東京タワーが
入り込んだ景色は本当に絶景です。海外の方が来られた時にはとくにおすすめの
お店だと思います。
私の前にはファイスト博士、横にはドイツの大使が座られました。
ほかはすべて日本人ですが、博士と大使が話されるときは、我々でも理解できるように
英語で話をされました。私も建築に関することであれば集中すれば結構聞けるのですが
世間一般の話になると範囲が広すぎて全然ついていくことができなくなりました。
この日は昼から慣れない英語を聞くことばかりに脳みそが割り振られ、いつものごとく
思ったことをストレートに質問することが弱くなってしまいました。
自分の英語力の拙さが身にしみた1日でした。
食事中にも博士はいろんなことを上手に、かつ面白く教えて下さいました。
特に初めてのパッシブハウスを実験住宅として1991年に建てた際、
アメリカの環境、省エネ分野の権威であるエイモリ・ロビンス博士が
見に来た時の話は最高でした。
エイモリ博士が見に来た際
「君の言っていることは完全に間違っている」
と一発目から言われて、ものすごくショックを受けたそうです
しかし、次の瞬間エイモリ博士はこうおっしゃったそうです。
「この住宅は実験住宅なんかじゃない!これからの標準たるべき住宅だよ!!」
と・・・。当時若かったファイスト博士はこの言葉が非常に嬉しかったそうです。
しかしながら、ドラマのようにこんなセリフがすっと出てくるエイモリ博士も
さすがです!!(エイモリ博士も過去何度か紹介していますが、本当にものすごい
天才です!!)
また、ファイスト博士は「じゃあ次はこの話をしようか!?」
というセリフが多く、それに続いて「一コマ45分かかるけどね!!」
というオチが何度もあったのも面白かったです。やっぱり根っからの先生なんですね。
ということで、私はたった1日だけでしたが、ファイスト博士と貴重な時間を
過ごせたことは本当に貴重な経験でした。

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