中古住宅の診断義務化!!
今朝の日経新聞1面トップ記事でした。記事によると
「専門家が劣化状況を調べる住宅診断を徹底し、仲介業者に販売時の説明を義務付ける。
購入後に欠陥が判明するケースを防ぐ。一方で販売情報も適切に開示し、安心して売り買い
できる環境を整える。少子高齢化で空き家が増えており、資産価値の高い中古住宅の流通を
促す。」
とありました。また
「日本は欧米に比べ、中古住宅の取引が活発ではない。築20年を超すと、建物部分の資産価値が
ほぼゼロになり、足元では住宅総数の1割強が空き家となっている」
とも書いてありました。
この状況があるからこそ、日本では20年で駄目になってしまうような性能無視、耐久性無視の
デザインオンリーの建築家住宅が成立しているという人すらいます。
http://jp.wsj.com/articles/SB11581577432647144308704580589380528388138?reflink=fb
続けて次のようにも書かれています
「活性化策の柱は欧米で広く普及する住宅診断の徹底だ。専門家が目視などで物件を点検し
劣化状況や耐久性を調べる。水回りや傾斜などから補修の必要性を判定する。政府・与党は
仲介業者が買主に住宅診断の内容を説明するように義務付ける。」
これは素晴らしいことだと思います。しかし、ここまでくるのが遅すぎたとも言えます。
今まで日本人が働けど働けど豊かにならないのは、一番高額な買い物である住宅が
資産にならず、毎世代家を建てなければならなかったことが最大の原因であると思っていました。
また、記事の最後に仲介手数料の囲い込みに対する監視強化も書かれていました。
これも、法律違反ではありますが、不動産業界では慣例的に行われてきた悪しき慣習
でした。つい先日も「週刊ダイアモンド」にて大手不動産業者でもこのことがまかり通っている実態が
曝露され話題になったところでした。
http://diamond.jp/articles/-/69998
ここにもついにメスが入るということでしょう。
アベノミクスでは特になにもいいことをしているという感じを受けませんでした。
しかし、これに関してだけは本当にちゃんとやるのであれば、ものすごいことだと
思います。ですので、「本当にちゃんとやってほしい」と願うばかりです。