日経アーキテクチュアの最新号のトップ記事でした。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20121105/590030/
これはいわばスペインで行われたエコ住宅世界大会と思ってもらえれば
いいと思います。
日本は参加18チーム中、15位しかも下位2チームは完成していなかった
ということからすると、実質的にはブービーといえるかもしれません。
しかも、大多数のヨーロッパ諸国が自国の標準的な仕様レベルで挑んだのに対し
日本は通常の倍以上の特別かつ高級仕様で挑んでの話・・・。
我々の省エネ×健康マップもそうですが、公正な土俵で勝負した場合、日本の
住宅のレベルがかなり低いことを見事に証明してくれました。参加された皆さんの
責任ではありませんが、この国の住宅に関連する人すべてがこの事実を自覚しなければ
ならないと思います。
今までよく言われてきたのが、自動車、電気業界のように世界の競争にさらされてきた
業界は世界でもトップクラスの技術力があります。逆に、銀行や証券会社のように
護送船団方式で守られてきたような業界は大きな遅れをとっているとも言われています。
住宅、建築における断熱等の技術はまさに後者にあてはまります。日本国民は自動車や
電化製品は世界的に見ても最高レベルのものばかり使用していますが、最も高価な買い物で
ある住宅に関しては二流もしくは三流品を買わされていることに気づかなければなりません。
日経アーキテクチュアは非常に影響力のある雑誌です。業界のお偉いさん達がこの記事を
読んで「このままではいかん!」と思ってくれればいいのですが・・・