茂木健一郎さんの講演に行ってきました!
茂木健一郎さんの講演に行ってきました!
昨日は早朝に東京のホテルを出発し、10時半から尼崎の教会で打ち合わせをしました。
その足で昼からは三宮に移動し、娘の学校が招待していた茂木健一郎さんの講演を
聞いてきました。
茂木さんの番組、及び著作はかなり見聞きしていましたが、生の茂木さんを見るのは
はじめてでした。
お題は「偏差値教育が日本をダメにする」というものでしたが、テレビの茂木さんの印象とは
かなり異なり、意外性があって本当に面白く、一瞬で時間が過ぎてしまいました。
オープニングは仕事の流儀の音楽とともにホール後方から走って出てこられました。
そしていきなり、最初から
「僕って天才なんですよね。中学、高校とずっと一番で余裕のよっちゃんで
東大に入ってしまったんですよ・・・」と軽やかに言われるわけです。
茂木さんで、あの言い方じゃなかったら相当嫌味に聞こえるところですが、それで
わざと笑いを誘うわけです。
しかしながら、
「早稲田の入試問題って知ってます?〇〇寺のどこどこにある国宝は何でしょう?とかそんなんですよ」
同様にオックスフォード、ハーバード等の世界の大学は答えはないけれども思考力を試すような
問題ばかりが出されていること、そもそも欧米には偏差値という考え方がないことも力説されていました。
さらに
「日本の大学はもう本当にどうしようもない、特に文系に関しては終わっています」
「文科省もそのことには気づいている、いずれ変わるとは思う」
「文科省の教育を受けさせることは本当にリスクが高いということを肝に命じておいて下さい」
というようなことを何度も何度もおっしゃっていました。
また、教育関係者の中でよく言われる
「言語教育は早いほうがいい」VS「母国語がきちんとできてから」
という論争に関しても
「確実に断言できます。早くからやっていても全くもってなんの問題もありません!」
と力強く言われていました。
これは私も何十冊かの本を読む中で確信しているからこそ、娘を英語の保育園に入れていたのですが
改めて日本を代表する脳科学者が後押ししてくれました。
内容は正直、今まで知らないことはほとんどありませんでした。
しかしながら、1本100~150万と言われる超一流の講演者の講演の凄さをまざまざと
見せつけられたのは間違いないです。
パワポなど一切使いませんが、あっという間に時間がすぎるだけの面白さ、人を引きつける
話術、体の使い方、もはや講演というよりも演劇といっても良いレベルでした。
とにかくじっとしていないのです。
私も講演をよくさせていただきますが、講演者の大先輩として本当に本当に勉強になりました。
ただし、あのように場をもっていけるのはもちろん、彼が万人が知っている有名人というところも
もちろんあります。誰しもそうですが、全く同じ話を全く同じ身振りでやったとしても有名人が
やるのとそうでない場合では受け取る印象は全く異なってしまいます。とはいえ、私のように
知名度がない人間でもまだまだ人前で話をする技術を伸ばす余地は果てしなく広がっていることが
見えたことは大きな収穫でした。