NHK「ミラクルボディ」でワールドカップが楽しみになりました!
NHK「ミラクルボディ」でワールドカップが楽しみになりました!
先週の日曜日と、昨日の日曜日に2回連続でNHKにて
「ミラクルボディ」というNHKスペシャルの特別編のような番組が放映されました。
以前から超一流のアスリートがなぜ超絶のパフォーマンスを実現できるのかを
科学的に分析するというやり方をオリンピック選手を中心に何度もやってきた番組です。
今回はワールドカップ直前なのでサッカー特集でした。
http://www.nhk.or.jp/special/miraclebody/004/index.html
1回目は「ネイマール、変幻自在の至宝」
2回目は「スペイン代表、世界最高の”天才脳”」
という内容でした。
私はサッカーがそれほど好きと言うわけではありません。見る試合といえば、
ワールドカップの日本代表戦と、Jリーガーの従兄弟が出場する試合くらいです。
(今はJ2になってしまったので、ほぼ放映が見れなくなってしまいましたが・・・)
しかしながら、スポーツ、音楽、ビジネスを問わず「超一流が超一流たる所以」
みたいなことに関しては小さい頃からものすごく興味があります。
しかもNHKが膨大な予算と手間をかけて、専門分野の大学教授を招聘し、
最新鋭の機材とともに分析を行った上で、最新のCGを駆使して超分かりやすく
解説してくれます。これほど好奇心を刺激してくれる番組はめったにありません。
ということで、今まで放映されたミラクルボディはすべて永久保存しています。
ベタな知識でしかありませんが、今まで「個人技の南米」
「組織のヨーロッパ」と言われてきたと思います。
この2回の特集もその特徴をよく表していました。
ネイマールは圧倒的なドリブル突破力とシュートのスピードが
最後まで落ちないこと、シュートコースが読みにくい蹴り方について実に
見事に解き明かされていました。
対する2回目はスペイン代表の
シャビとイニエスタの特集でした。
この二人、恥ずかしながらつい最近まで知らなかったのですが、本田圭佑
がいつも「僕はシャビやイニエスタのような天才じゃないから」とよく言っていた
二人です。
この二人は身長170cm程度、決して体力に優れるわけではありません。
しかもシャビに関しては34歳とサッカー選手にしては非常に高齢です。
にも関わらず、未だに世界のトップであり続けるわけです。
スペイン代表のパスをすべて調べたところ900本近いパスのうち
実に1/3が彼を経由していました。彼は「サッカーは肉体よりも頭脳の方が
重要だ」と力説していました。
これ以上細かい説明は再放送を見ていただきたいと思うのですが、
どの競技でも超一流と言われる方は平均的なプロ選手と比較して
身体の使い方、もしくは脳の働き方が全く異なることが非常に多いと思います。
こういった比較もいつものごとく見事になされていました。
シャビに関しては脳の中の大脳基底核という部分が他の選手ではほとんど使われていないのに
ものすごく使われていました。また、目線をおいかけたデータもありましたが、誰よりも視線を
360度全方向に配っていました。彼曰く「ピッチ上のすべてを上から俯瞰しているように分かっている」のだそうです。
こういった別次元の能力を身に付けている選手に非常に共通していることがあります。
それが「幼少期の生活」です。
シャビについていえば、小さい頃から全体を俯瞰するようなトレーニングをものすごく受けてきたそうです。
また、以前の特集でいえば、体操の内村なんかは小さい頃トランポリンで空中感覚を鍛えたから
他の選手では絶対にできない「空中で今自分がどうなっているのかを正確につかみとる」感覚を身に付けています。
野球のイチローがバッティングセンターで幼少の頃から毎日欠かさず実際の球を打っていたことも有名な話です。
どの分野でも努力次第で一流にはなれると思います。しかしながら、この他にもジョーダンや、ウサインボルト
といった超がつき、伝説レベルの一流となると、幼少期の過ごし方が非常に重要であることがわかります。
言語に関しても幼少期に身につけるのは簡単でも思春期を超えると身に付けるのに非常に苦労することが
脳科学の観点からも明らかになっています。よくいうスピー◯◯ーニングの「赤ちゃんは英語を勉強しませんよね」というのがいかに的はずれなことかは、分かっている人には分かっています。
話が飛んでしまいましたが、いずれにせよ、今回のワールドカップ、日本代表の試合はもちろんですが
ブラジル代表、スペイン代表の試合も目が離せなくなりました。こういう前知識があると本当に深く楽しむ
ことができそうです!!